スバル・インプレッサ

公開 : 2016.10.13 02:50

新しいインプレッサの姿は、皆さまの目にどう映るだろうか?

スバル新世代プラットフォームの第1弾モデルとなるインプレッサは、ハッチバックのスポーツ、セダンのG4という2車種でデビューを迎えた。

ここではデザインや新プラットフォームの解説にくわえ、新型の企画を担当した阿部一博プロジェクト・ジェネラルマネージャー(PGM)、車両研究実験第一部の藤貫哲郎部長、エンジン設計部の小野大輔さんへのインタビューをまじえて紹介していきたい。

エクステリア

スタイリングに関して目を向けてほしいのはショルダーラインである。前後のドア・ハンドルをひとまたぎに飛び跳ねる面構成は、現行スバル車には見かけないテイストだ。手もとの画面にペンなどを当ててこの部分を隠すと、それだけでクルマの印象が変わるほどその効果は大きい。

当然ながらフロントは6角形(ヘキサゴン)のグリルに、「C」をモチーフにしたポジション・ランプというスバル顔である。しかし、要素にたよる従来の手法は少々トーンを抑え、陰影や質感でみせる顔立ちにしたことで高級感が感じられるようになった。

ボディ前後はダイナミックに絞り込んでいる。さらにハッチバックのスポーツは、ルーフ後端を下げることで空力的に有利なフォルムを実現。セダンのG4は、クーペのようなルーフラインとハイ&ショートデッキの組み合わせでスポーティ・セダンらしいスタイリングとした。

スポーツのリア・スタイルは、大きく張り出したコンビランプでワイドな印象を強めている。大型ルーフ・スポイラーとフィン形状のバンパーがリアビューを引き締め、クルマ全体の塊感をうまく演出した。G4ではキックアップしたトランクリッド形状にすることで、セダンとしては軽快なイメージに整え上げている。

全長x全幅x全高は、スポーツが4460x1775x1480mm。従来型と比較して+40、+35、+15mmとそれぞれ拡大されている。マツダのアクセラ・スポーツを比較対象にすると-10、-20、+10mmというサイズになった。

G4ではこれが4625x1775x1455mmとなり従来型比+40、+35、-10mmである。ホイールベースはスポーツ/G4ともに2670mmだ。

次世代を担うコンパクトカーにスバルはDYNAMIC x SOLIDというデザイン・アイデンティティを与えた。なかなかスタイリッシュになったインプレッサであるが、なによりも注目すべきは新開発のプラットフォームなのである。


next page:新プラットフォーム、開発者のこぼれ話

関連テーマ

おすすめ記事