超・徹底解説 マツダCX-5

公開 : 2016.12.15 03:50

エクステリア:第2世代の魂動デザイン、始動

「成熟した骨格」「品格のあるフォルム」

デザインを語ることのできるメーカーは数少ない。きわめて感覚的な分野だし、流行の移り変わりにも左右されるから、一貫したメッセージを導くのはたやすいことではないのだ。しかしマツダは、観念が支配するその世界にひとつの解を見つけた。日本の美意識である。

日本の伝統的なモノづくりに受け継がれる精神。そこに着目することで、無駄を削ぎ落したシンプルで研ぎ澄まされたデザイン体系を確立した。その名も「魂動デザイン-SOUL of MOTION」 日本人が語れるデザインの登場である。

2011年にはじまる魂動デザインが初採用されたのが、初代CX-5であった。SOUL of MOTIONというサブネームからも分かる通り、エモーショナルな躍動感をテーマに初代は描かれ、その後アテンザ、デミオ、CX-3、ロードスターと順番にこのデザイン哲学が全てのモデルに適用されていった。

そして2016年12月、新型CX-5がデビューを迎え、そのエクステリア・デザインは進化を遂げた魂動デザインによって描き上げられた。

新時代の魂動デザインとは?

新型のCX-5には、進化版の魂動デザインが採用された。キーワードは、 “大人の感性を刺激する美しさ” である。

先代CX-5と新型を比較すると、従来型ではボディサイドがふたつの動きを重ねた表現、つまり「リズムの表現」だったものから、新型では「スピードの表現」へと成長を遂げた。これは、ボディを前後方向に貫くひとつの大きな動きを中心に据え、しなやかなスピード感を表現したものだ。骨格は、強い前進感とスタンスを強調する一方、フォルムはシンプルな造形のなかに美しい映り込みを生み出した。艶めきのあるエクステリアの実現には、随所に取り入れた彫りの深いディテールが利いている。
 

 
 
 

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