超・徹底解説 マツダCX-5

公開 : 2016.12.15 03:50

プロポーション

新型の全長x全幅x全高は、4545x1840x1690mm。これは先代に比べて、全幅は同じまま、全長が5mm延長され、全高が15mm低められたことになる。しかし、数値で見る以上にその姿には進化を感じる。

全体のプロポーションはクルマの重心を下げ、ボディ全体でしっかりと地面を掴む表現だ。とくに前後トレッドを10mm拡大し、タイヤを可能な限り外側に配置したことでスタンスが強調されている。

エクステリアで大きく変わったのがAピラーの変更である。先代モデルから約35mm後退させることでフロントアクスルとAピラーの位置を適正化した。

クルマ全体の印象を左右するのが、ボディ側面を前後方向につらぬく大きな動きである。台形の造形によってタイヤに荷重がかかった力強い骨格をイメージさせている。

フロントフェイス

魂動デザイン・ファミリーの顔立ちも進化を遂げた。一瞥しただけで目を捉えるのが薄型化し低く構えたヘッドランプだ。これを引き立てるのが先端をランプの下側まで伸ばして広がりを強調したシグネチャーウイングと、極細のLEDフォグランプ・ベゼルで、低くワイドな表現を強化している。

フロントグリルのメッシュ部分は、立体的なパターンを取り入れた。彫の深い表情を作り出すためにブランドシンボルを突出させるなど、その芸は細かい。

フォルム

魂動デザインよりも以前から、マツダのデザイン・アイデンティティになっているのが面の変化による表現だ。ボディの前後方向を貫くおおらかな面のコントラストによって、ハイライトや映り込みの変化、その動き、さらにはピーク位置などを調整し、艶やかなフォルムを作り込んだ。新型CX-5の実車を見つけた際は、是非この点に注目して欲しい。
 

 
 
 

雪上試乗 ▶ マツダCX-5概要 ▶ エクステリア ▶ エンジン ▶ シャシー
インテリア ▶ 装備 ▶ グレードと価格 ▶ 開発者インタビュー

関連テーマ

おすすめ記事