インテリアにも新プラットフォームの恩恵

累計販売台数530万台というスイフトだが、その半分はインド市場によるものだ。インドでは、全長が4m未満の車両は物品税が大きく軽減されることから、スイフトの全長もその範囲に収めている。しかしそこはスズキ。外観のサイズから想像できない室内空間を売りとしている。

新プラットフォーム「HEARTECT（ハーテクト）」は、乗員スペースと荷室スペースにゆとりを与えたほか、前後ドアの開口高を拡大し、十分な乗降性を確保している。また、荷室開口地上高は80mm低くし、荷物出し入れ時の使い勝手を向上した。

インテリアは、質感の向上が好印象だ。ナビゲーションパネルやエアコンの操作系を運転席側に5度傾けて配置し、スポーティな印象と操作性を両立。メーター、ホーンパッド、エアコンルーバー、エアコンスイッチなど、機能部品を円筒モチーフで統一した。

円筒形状のメーターは、スピンドル加工を施した盤面や、水温計・燃料計をメーター内に配置したデザインなどにより、スポーティかつ高い質感を実現した。また、ステアリングは乗降性にも貢献するD型タイプを選んでいる。

フロントシートは座面形状とバネ配置の最適化、高性能低反発ウレタンの採用、サイドボルスターを高くすることにより、着座時のフィット性、振動吸収性、旋回時のホールド性を強化している。

さらにRSモデルの3車種は、センターコンソール、ステアリングホイール、シフトブーツ、専用ファブリックシート表皮にシルバー加飾やシルバーステッチを施した。

単眼カメラとレーザーレーダー方式の先進安全技術

グレードは、スイフトXG、XL、ハイブリッドMLという3車種にくわえ、RS、ハイブリッドRS、RStのRSモデルをくわえた6車種展開となる。

このうち、XGを除くグレードに、メーカーオプションでセーフティパッケージを搭載できる。同パッケージには、スズキ初採用となる単眼カメラとレーザーレーダーを組み合わせた衝突被害軽減システム「デュアルセンサー・ブレーキサポート(DSBS)」をはじめ、誤発進抑制機能(5MT車を除く)、車線逸脱警報機能、ふらつき警報機能、先行車発進お知らせ機能と、ヘッドランプのハイビーム／ロービームを自動で切り替えるハイビームアシスト機能を搭載する。

ほかにもSRSカーテンエアバッグ&フロントシートSRSサイドエアバッグ、アダプティブ・クルーズコントロール(ACC)、リアシートベルト・フォースリミッター&プリテンショナー(左右2名分)、運転席センターアームレスト(5MT車を除く)が含まれて、パッケージ価格は91,800円から96,120円だ。

また、俯瞰映像を表示する全方位モニター付メモリーナビゲーションをメーカーオプション設定した(XGを除く)。これは、スマートフォンと連携することでApple CarPlayとAndoroid Autoが利用できるほか、高精度の渋滞回避案内ができるVICS WIDEに対応している。

ほかにも、ハイブリッドML、ハイブリッドRS、RStの3車種には、メーター中央部に4.2インチ大型カラー表示のマルチインフォメーション・ディスプレイが搭載され、瞬間燃費や走行G、パワー／トルクなど様々な情報をリアルタイム表示できる。

外装色は、バーニングレッドパールメタリック、スピーディブルーメタリックという新カラー2色を含む全9色を設定。RSシリーズには、精悍な印象のフロントグリル、前後バンパー、サイド・アンダースポイラー、ルーフエンドスポイラーの専用開発品を搭載するほか、リアフォグランプや、切削加工とブラック塗装を施した専用16インチ・アルミホイールも装備する。

価格はスイフトが1,343,520円から1,779,840円。RSモデルが1,594,080円から1,845,720円。セーフティパッケージを搭載する場合、91,800円から96,120円のプラスとなる。発売は、年明けの1月4日だ。