超・徹底解説 BMW 5シリーズ

公開 : 2017.01.12 05:50

ガソリン、ディーゼル、ハイブリッドをラインナップ

日本へ最初に導入されるエンジンは5種類。ガソリン3機種、ディーゼル1機種、ハイブリッドが1機種となる。ガソリンは、2.0ℓ直4ツインパワー・ターボにパワー違いの523iと530iがあり、これに3.0ℓ直6ツインパワー・ターボの540iが加わる。532iは184ps、530iは252psのパワー、そして540iは252psだ。

ディーゼルは523dが、最新の2.0ℓ直4ツインパワー・ターボで190ps、そしてハイブリッドの530eはシステム・トータルの出力は252psだ。

ガソリン・エンジンは、2ℓのB48型と、3ℓのB58型

エンジンは、新世代のもジューラ・エンジン・コンセプトに基づいた最新型。とは言え、すでに7シリーズや3シリーズに使用されているものをブラッシュアップして搭載される。

ガソリン・エンジンは、2ℓ直列4気筒ツインパワー・ターボで、チューニングは2種類。ベーシックな523iには184ps/5000rpm、27.5kg-m/1250-4500rpmというパワー、トルクを持つ。同じ2ℓながらチューンの高い530iは252ps/5200rpm、35.7kg-m/1450-4800rpmというスペックを持つ。この2ℓ4気筒はB48型と呼ばれるもので、2014年に登場したF55型ミニから採用が始まったもの。ちなみに184ps版はB48B20A、252ps版はB48B20Bという型式名だ。

また、540iに搭載される3ℓ6気筒のB58B30AこのB48Bと同じボア、ストロークを持つモジュラー化されたもので、340ps/5500rpm、45.9kg-m/1380-5200rpm
というパワー、トルクを持つ。

ガソリン・エンジンは、無段階可変バルブ・リフト(バルブトロニック)、筒内直接噴射(高精度ダイレクト・インジェクション・システム)、吸排気無段階可変バルブ・タイミング(ダブルVANOS)、アイドリング・ストップなどを備え、燃費の向上に寄与している。

ディーゼルは2ℓ1モデル

ディーゼル・エンジンはB47D20Aと呼ばれる2ℓ4気筒ツインパワー・ターボの1種類だ。パワーは190ps/4000rpm、トルクは40.8kg-m/1750-2500rpmと、3ℓガソリンに迫るトルク値が魅力だ。

ハイブリッドの530eは2017年第三四半期から

プラグイン・ハイブリッドの530eも発表当初からアナウンスされた。但し、発売は2017年第三四半期からとなる。2ℓ直列4気筒ツインパワー・ターボとモーターを組み合わせたもので、エンジン単体での出力は184ps/5000rpm、29.6kg-m/1350-4250rpm、システム合計出力は252ps、42.8kg-mとなる。このプラグイン・ハイブリッドは、電気モーターのみでの走行ももちろん可能で、モーターのみでの走行時の最高出力は120km/h、そして航続距離は50kmとなる。

トランスミッションは、8速ATと8速スポーツAT

トランミッションは全車8速オートマティックのみとなるが、530i M Sport、530e M Sport、540i M Sport、540i xDrive M Sportにのみ8速スポーツ・オートマティックが装備される。このスポーツ・オートマティックは既にBMW各モデルに採用されているもので、ロックアップ機能が高度化され変速時間が短縮されるとともに、ダウン・シフト時にはブリッピングするというもの。また、パドルシフトも装備される。


関連テーマ

おすすめ記事