超・徹底解説 BMW 5シリーズ

公開 : 2017.01.12 05:50

日本では今年の1月12日より発売が開始され、まずは5タイプのパワートレインが設定される予定。

その5機種のエンジンは、ガソリン3機種、ディーゼル1機種、ハイブリッドが1機種となる。ただしガソリンは、2.0ℓ直4ターボにパワー違いの523iと530iがあり、これに3.0ℓ直6ターボの540iが加わる。また540iには2WDと4WDのxDriveがある。532iは184ps、530iは252psのパワーを持つ。また、今回試乗した3.0ℓの540iは340psだ。

ディーゼルは523dが、最新の2.0ℓ直4で190ps、そしてハイブリッドの530eはシステム・トータルの出力は252psだ。

トランスミッションは、日本仕様ではすべてが8段ATを標準搭載する。いずれも多岐に渡り改修されたもので、ミュンヘンでは大幅な洗練を謳う。

また、エンジンとのコンビ・プレーで、従来モデルより全般的に効率が向上しているという。燃費は、540iの後輪駆動仕様で約14.5km/ℓをマークするが、これは先代535iに対しおよそ2km/ℓの改善だ。

スタイリングはコンサバティブ志向ながら、メカニズムは各部で改良が図られたG30系5シリーズ。すべては進化を続けるプレミアムEセグメントのライバルたちを引き離すためだが、そんな中でもっとも注目すべきが、新開発プラットフォームの採用だ。12V電装系も大規模改修が施されたが、これらはいずれも、現行7シリーズと主要部分を共用している。

フラッグシップに用いられるカーボンファイバー構造部材の導入は、コストや差別化の観点から見送られたが、アルミや熱間成形の高張力鋼板は使用範囲が拡大され、540iの車両重量は先代535i比で95kgの減量を実現している。

同時に、ねじり剛性も高められ、新たな方向性を目指したというシャシー・チューニングを施すための土台が形成された。新設計の電動ステアリング・システムや、フロントの改修版ダブルウィッシュボーン・サスペンションも投入している。


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