スズキ・ワゴンR
公開 : 2017.02.01 02:50
軽として初、ヘッドアップディスプレイを搭載
ーー軽自動車にヘッドアップディスプレイーー
これはある意味、「メルセデス・ベンツEクラスに半自動運転機能」よりもインパクトが大きい。
新型ワゴンRでは、上級グレードのセーフティパッケージ搭載車に、車速やメーカーオプションナビの進路を示すヘッドアップディスプレイを搭載した。
インパネは水平基調のダッシュボードの中心に、センターメーターやインフォテインメント・ディスプレイが配される。
まだこんなに広げられたの? 室内長はプラス28.5cm
軽という規格に縛られながら、室内長が先代比プラス285mmというのは、驚きのトピックだ。それだけではなく室内の幅もプラス60mmと拡大されている。
室内の断面イメージを見て頂くと、新型の室内長2450mm、室内幅1355mmを実感できませんか?
それにくわえて、前傾したBピラーと新設のリア・クォーターガラスの効果により、もう後席の空間はもて余しそうなくらい開放感がある。
変わったところでは、左右の後席ドアの内側にアンブレラホルダーを設置したのがスズキらしい。しかもコレ、傘についた水滴は車外に排出できる仕組みになっている。
スティングレーでは、ブラック基調のインテリアとし、インパネ・カラーパネルにブラックパール塗装を施したほか、エアコンルーバー・ガーニッシュに赤のアクセントを施している。
ハーテクト、軽量化だけじゃない新プラットフォーム
6世代目という成熟期にあって、いかにしてプラス285mmものインテリア空間を稼いだのか?
その答えが、新世代プラットフォームとしてアルトともにデビューした「HEARTECT(ハーテクト)」の採用にある。
ホイールベースがプラス35mmと拡大され、室内長を2450mmとしながらも、先代比マイナス20kgのウエイトダウンを実現した新プラットフォームは、車重を2輪駆動で750kg〜790kg、4輪駆動で800kg〜840kgに抑えた。
また、荷室開口幅を先代モデル比で100mm拡大するなど、実用面でもハーテクト採用の恩恵は大きいのだ。
リア・シートは前後160mmのシートスライド機構を採用。倒せばほぼフラットなラゲッジ面にすることもできる。
足回りは、サスペンションが新設計で、前がマクファーソン・ストラット、後ろがトーションビーム(4WDはアイソレ―テッド・トレーリング・リンク)。タイヤは155/65R14が標準サイズで、スティングレーの最上級グレードのみ15インチの設定がある。
こうした軽量ボディを活かすハイブリッドだが、なんと先代のS-エネチャージとは異なるシステムが採用された。