0-100km/hは2.9秒、最高速度は341km/h

マクラーレンが発表したパフォーマンス・データには、0-100km/hが2.9秒、0-200km/hが7.8秒、そして0-300km/hも21.4秒と、非常に魅力的な数字が並ぶ。341km/hとされる最高速も、ライバルには大きな脅威となるだろう。その一方で、EU複合サイクルで19.3km/ℓと発表された燃費性能、そして249g/kmというCO2排出量に代表される環境性能も、現代のスーパースポーツとしては、その価値を見逃してはならない部分。これもまた、エアロダイナミクスの最適化、あるいは軽量化といったエンジニアリングなどの相乗効果によるものだ。

マクラーレンは、720Sのファースト・モデルとして、まず400台のローンチ・エディションをデリバリーする予定だが、それはすでに完売しているとのこと。フル・イヤーでの生産が行われる2018年には、720Sのセールスは年間で1,500台に達する見込みだというが、その数字の達成は、まず間違いないところだろう。720Sはそれほどまでに多くの話題性と魅力を秘めた、マクラーレンの最新作なのだから。

ビスポーク・モデルの720Sヴェロシティも同時発表

ジュネーブ・モーターショーでは、マクラーレンのビスポーク部門であるMSO=マクラーレン・スペシャル・オペレーションズによって製作されたビスポークモデルの第一弾、「720Sヴェロシティ」も発表された。ネレーロ・レッドとヴォルケーノ・レッドという、2タイプの専用ボディーカラーを設定するほか、ブロンズ・フィニッシュのホイール、カーボン製のボンネットやリアデッキベント等々のエクステリアパーツ、そしてインテリアでもフルカーボンブラック・アルカンターラをメイン素材に使用するなど、さまざまな特別装備を盛り込んだヴェロシティ。それはより個性的な720Sを、MSOにオーダーしたいと望むカスタマーに、多くのインスピレーションを与えてくれるに違いない。

価格は33,383,000円

720Sのデリバリーは、イギリス本国では今年の5月からスタートする見込みだ。日本でも7月からのデリバリー、そして33,383,000円(税込)というプライスがすでに発表されている。マクラーレンに新たな時代が訪れたことを宣言する720Sの姿を、日本のオンロードで見ることができるのは、そう遠い話ではない。