レンジローバー・ヴェラール
公開 : 2017.07.11 17:40
■エクステリア
ヴェラール、歴史を重んじながらアグレッシブに
一目でレンジローバーと認識させる気品に溢れるエクステリアは、色気さえ感じさせる。流麗なルーフラインはレンジローバー・スポーツを彷彿させるが、ただどちらかといえば、アグレッシブさを持ちながらも繊細さが感じられるイヴォークとの共通性が高いように思える。
レンジローバー伝統のアイコンも盛り込まれており、フェンダー部までをカバーするクラムシェルボンネットはそのひとつ。
端正な顔立ちのフロントマスクには、アイラインメイクを引いた女性の目元のような力強さのある薄型のLEDヘッドライトとモダンな箔押しのグリルが目を引く。
バンパーデザインもSUVらしいアンダーグリルを強調したものではなく、美しく流れるようなサーフェスを持ち、そのままサイドへと繋がっていく。
サイドボディラインの美しさを追求するため、格納式のドアハンドルを採用しているのも特徴的だ。
ボディサイズは、イヴォークとレンジローバー・スポーツの中間というよりは、レンジローバー・スポーツをややコンパクトにした程度。
以下で各モデルの主要寸法を比べてみよう。
モデル名 | 全長 |
全幅
|
全高
|
ホイールベース
|
---|---|---|---|---|
イヴォーク | 4355mm | 1900mm | 1635mm | 2660mm |
ヴェラール | 4803mm | 2032mm | 1665mm | 2874mm |
スポーツ | 4855mm | 1985mm | 1800mm | 2920mm |
インテリア
「Kvadrat」とコラボ ヴェラールのこだわり
気品のあるインテリアもレンジローバー伝統の快適さを継承しつつ、よりモダナイズ。
特に操作系をインフォテインメントシステムに集約し、システムのモニターをデュアルタイプとしながらも、ひとつをセンターコンソールと一体化させたことで、落ち着きあるプレーンなデザインとした。それでいて多彩な機能を自在に扱えるようにしている。
また素材も従来同様に、クラフトマンシップによる高品質なものだが、上質なレザーだけでなく、新たなアプローチとして、欧州屈指のテキスタイルメーカー「Kvadrat」社とコラボーレーションにより、高品質のテキスタイル素材を用いたインテリアも用意。
ウールブレンドとスエードのクロス生地を用いた新たなプレミアムスタイルの提案も行っている。
5名乗車を基本とするキャビンは、673ℓのラゲッジスペースを確保。シートアレンジを2名乗車とすれば、ラゲッジスペースは1731ℓまで拡大可能。
また後席リクライニング機能やリヤエンターテイメントシステムなど、ショーファードリブンとしても活用できるおもてなしアイテムも充実している。