レクサスLSがモデルチェンジ LS500/LS500h 価格や装備を徹底解説
公開 : 2017.10.19 11:40
装備
LS最大の注目の装備 安全性重視
豪華装備を誇る新型LSだが、やはり最大のトピックは、大幅に進化した予防安全技術「Lexus Safety System +A」の初搭載だ。これは最新レクサス車に搭載が進む「Lexus Safety System +」の機能を高めた上、レーダーを追加することで360度の全方位をカバーするシステムに進化、機能の充実化を図ったものだ。
ベースグレードに標準となる「Lexus Safety System +」は、歩行者検知機能付きプリクラッシュセーフティ、レーダークルーズコントロール、レーンディパーチャーアラート(車線逸脱警告 LDA)、レーンキーピングアシスト(車線逸脱抑制機能 LKA)、オートマティックハイビームを搭載したもの。
その他のグレードには、「世界一安全なクルマを目指す」としたLSの意気込みを感じる最新鋭の機能を誇る「Lexus Safety System +A」の特徴的な機能を下記に並べた。
プリクラッシュセーフティ(世界初のアクティブ操舵回避支援)
警告、ブレーキアシスト、自動ブレーキで衝突回避支援及び被害軽減を図るのは、従来と同様だが、世界初の新機能をふたつ追加。
ひとつは「歩行者注意喚起機能」で、前方の歩行者と衝突の可能性を判断すると、ヘッドアップディスプレイに歩行者の存在を表示し、ドライバーに注意を促す。
もうひとつの「アクティブ操舵回避支援機能」は、自車線内の歩行者やガードレールのような連続した構造物と衝突する可能性が高いと判断した場合、警告とブレーキ制御に加え、ステアリングを自動操舵することで、衝突被害回避あるいは軽減を支援するものだ。
高度運転支援技術「Lexus CoDrive」
レーダークルーズコントロール(ACC)、レーントレーシングアシスト(車線内走行維持支援)、レーンチェンジアシスト(自動車線変更支援)の3機能を連携させることで、高速道路や自動車専用道路において自動運転レベル2の先進運転支援を実現させたもの新機能の総称が「Lexus CoDrive」だ。
個々について簡単に解説しておくと、ACCは、全車速対応のものを装備。レーントレーシングアシスト(LTA)は、ACC作動時に車線内維持の自動操舵支援するアクティブレーンキープ機能だが、機能の特徴として、白線認識による車線維持に加え、先行車の走行軌跡を利用した追従により、渋滞時など車線が認識できない場合も支援を継続。
さらに、ナビゲーションの情報を基にカーブへの侵入速度が速いと判断すると、ディスプレイ表示で注意喚起すると共に、自動的に減速も行ってくれる。
新機能のレーンチェンジアシスト(LCA)は、ドライバーのウィンカー操作により支援機能が働き、周辺の道路状況を監視し、最適なタイミングで、自動的にステアリング操舵と加減速を行い、車線変更を支援。車線変更を終えると機能はOFFになる仕組みだ。レクサスでは、将来の自動運転に繋がる高度運転支援機能だという。
ドライバー異常時停車支援システム
ドライバーが運転不能となった場合に、自動停車させる機能。レーントレーシングアシスト制御中にドライバーの無操作状態が継続すると、音と表示、緩やかな減速を行うことでドライバーに警告。
さらにハザートとホーンで車外に異常を知らせながら、自車線内に減速停車し、自損・加害事故の回避、事故被害の低減を図る。停車後は、ドアの開錠とヘルプネット(緊急通報サービス)に自動接続し、救命要請も行う。
このほかに、上下2段式アダクティブハイビームシステム、フロントクロストラフィックアラート、ロードサインアシストが備わる充実ぶりだ。
この他、世界初の対後方歩行者対応の被害軽減ブレーキを備えたパーキングサポートブレーキや車両周囲360°の安全確認をサポートするパノラミックビューモニターなどが全車に搭載されている。