スズキ・クロスビー徹底解説 価格/燃費/スペック 実車画像で紹介
公開 : 2017.12.25 11:00
シャシー
グリップコントロール/ヒルディセントコントロール
スズキの新世代プラットフォーム「HEARTECT」の採用により、ボディ剛性と軽量化を両立。ボディ全体で47%(重量比)の超高張力鋼板および高張力鋼板が使用されている。
足回りは、フロントがマクファーソンストラット式、リアがトーションビーム式(4WD車はI.T.L式)とし、バネとダンパーは専用チューニングを施した。スタビライザーはフロントを標準化。さらにFWD車には、リアにも標準化することで、走行安定性を強化している。ステアリングも電動パワーステアリングに専用チューニングを行い、街中では軽快に、高速走行ではどっしりとしたステアリングフィールを与えているという。16インチの大径タイヤを採用することで、180mmの十分な最低地上高に加え、アプローチアングル19.7°、デパーチャーアングル40.4°を確保しているのもクロスオーバーらしいところだ。
4WD車は、ビスカスカップリング式4WDシステムを採用。通常時は前輪駆動を基本とし、路面状況に応じて前後輪に最適な駆動力を配分する。アシスト機能も充実しており、ぬかるみや滑りやすい路面で発進をサポートする「グリップコントロール」に加え、「スポーツモード」と「スノーモード」のふたつの走行モードを設定。
スポーツモードは、同じアクセル操作でもアクセル開度を高めることで、エンジンレスポンスを向上。力強い走りを可能に。もうひとつの「スノーモード」は、雪道やアイスバーンでのタイヤの空転を抑えるもので、エンジン出力を自動で小さめに抑制し、30km/h以下ではブレーキ制御も兼用して、より安定したグリップ走行を実現する。また、SUVのように下り坂で車速を約7km/hに自動制御してくれる「ヒルディセントコントロール」も装着している。このように4WD機能の活用の幅を広げる配慮もされているのだ。