外観

ポルトフィーノ　まとめられたエクステリア・デザイン

ポルトフィーノのスタイリングの特徴は完成度の高さだ。2+2レイアウトでリトラクタブル・ハードトップという制約の中で、躍動感とエレガントさを見事に融合している。近代フェラーリのフロントエンジン・モデルのイメージを受け継ぎ、ルーフからリアエンドにスムーズに流れるファストバックのラインが特徴だ。

中でも目を射るのが表情に富んだボディサイド。前輪後方のバージボードを思わせるアウトレットからのラインと、存在を主張するボディ下部のラインはドア中央で収束し、そこから往年のレーシング・スポーツカーを思わせるふくよかなリアフェンダーに続くデザインはクラシック・フェラーリを想起させる部分だ。

注目したいのはリアデザインのまとまりが良くなったこと。カリフォルニアは高い位置で中央寄りにテールランプが付き、車幅を狭く腰高に見せていた。ポルトフィーノでは取り付け位置を最大限左右に広げ、リアデッキ高やリアスカートのデザインを見直したことにより、視覚的に低くワイドなフェラーリに相応しいデザインとされたのである。

すべての画像をみる　全14枚