トヨタ・センチュリー新型 VIPの世界とは? 内装/価格/サイズ/燃費を解説
公開 : 2018.06.22 13:30
トヨタ・センチュリー新型のエクステリア
初代から2代目ほどのキープコンセプトではないが、新型センチュリーも伝統のスタイリングを継承し、遠目に見ても誰もがセンチュリーだとわかるものだ。
日本の美意識に通じる静的な均整感を保ちながら、リアシートを上座とする独自の思想を造形に表したという。あえて傾斜を立てた重厚なクォーターピラーによりリアシートの存在感を強調したサイドビューは、ショーファーカーにふさわしいもの。
サイドボディはドア断面の美しいカーブを追及するとともに、ショルダー部のラインには「几帳面」と呼ばれる平安時代の屏障具(へいしょうぐ)の柱にあしらわれた面処理の技法を採用し、高い格調を与えている。
また、センチュリーの象徴であるフロントセンターの鳳凰エンブレムは、工匠が金型を約1カ月半かけて手彫りしたもの。さらにエンブレムを彩る縦格子のフロントグリル奥に七宝文様を配置し、前後二重構造にすることで「品位ある華」を表現している。