ホンダN-VANのパワートレイン

エンジンは、660㏄の直列3気筒DOHCの自然吸気仕様とターボ仕様の2種類が用意される。主力となるのは、自然吸気仕様で、2代目N-BOXで新開発された高効率エンジンを商用ユースに最適化したもので、ストップ&ゴーを頻繁に繰り返すことや低車速域での走行をメインとすることを考慮し、低速から高トルクを発生するとともに優れた燃費性能を実現したという。

最高出力は53ps/6800rpm、最大トルクは6.5kg-m/4800rpmを発揮。燃料消費率は、23.8km/ℓ（FF・CVT車）となる。

ターボエンジンは、上級グレード向けの位置づけとなり、個人ユーザーもターゲットとする「＋Style」シリーズのみ設定。N-BOXに搭載される電動ウェストゲート付きのエンジンで基本スペックも同様。最高出力64ps/6000rpm、最大トルク10.6kg-m/2600rpmを発揮する。燃料消費率は、23.6km/ℓ（FF・CVT車）となる。

トランスミッションは、自然吸気エンジン車に、軽バン初の6速MTが設定されたこともトピック。S660用をベースに開発したもので、商用車に求められる力強い走りに加え、走る楽しさも提供すべく採用したという。MT車の燃料消費率は、FF車が18.6km/ℓ、4WD車が17.6km/ℓ。

メインのオートマティック仕様は、全車でCVTを採用。一般的に、商用車のオートマティック車は、3速もしくは4速ATが搭載されるが、N-VANでは、静かでスムーズな走り、低燃費を実現すべく、敢えてCVTとした。もちろん、N-VAN用に各部を強化したもので、最大積載量350kgに対応している。また駆動方式は、全車でFFと4WDが選択可能だ。

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