マクラーレン600LTのシャシー

マクラーレンのスポーツカーは、すべてカーボンファイバー製のモノコックシャシーを採用している。それは、この600LTでも変わりはない（前後はアルミニウムによる耐衝撃構造）。

さらにエアロパーツなどでもカーボンファイバーを積極的に採用、前述のようなサーキット志向のコクピット全体にわたる軽量素材の採用により、600LTの乾燥重量は1247kgまで削減されている（オプションの超軽量カーボンファイバー製レーシングシート装着時）。車名のとおりエンジン最高出力は600psだから、パワー・ウェイト・レシオは2.08kg/psを誇る。

サスペンションのコンポーネントは、スーパーシリーズの720Sのものより軽くソリッドになっている。前後ともダブルウィッシュボーン式のサスペンションは鍛造アルミニウム製（アップライトも）で、720Sのものより10.2kg軽量化されている。独立式可変ダンパー（3段階）と前後のアンチロールバーは他のスポーツシリーズ同様だが、大幅な改良が加えられている。

ブレーキは前後ともカーボンセラミック製のディスクにアルミ製のキャリパー（前：6ピストン／後：4ピストン）、タイヤはピレリと共同開発した「Pゼロ・トロフェオR」を装着している。

すべての画像をみる　全25枚