【長期テスト】ジープ・レネゲード4xe(2) 「意外に乗りやすい」 

公開 : 2021.05.06 19:25

AUTOCAR JAPANの長期テスト車に加わったジープ・レネゲード4xeが追加。編集長が試しました。

もくじ

高速と一般道で試す
市街地はEVモードで

高速と一般道で試す

text:Kenji Sasamoto(笹本健次)

当社に新しく登場したレネゲードを、早速、私の週2回の通勤経路である甲府と東京の往復に使用してみた。

甲府と東京の距離は、およそ120km程度で、中央道を使って普通に走れば、2時間弱で到着する距離である。

甲府にいるときは、会議や打ち合わせのため、人口20万人弱の甲府市内を走りまわるので、レネゲードのプラグインハイブリッドは、かなり有用ではないかと推測された。

充電器は、川崎の自宅に単層100V、200Vの端末があり、また、甲府の旅館には、2基の充電器が装備されているので、環境としては何の問題もない。

市街地はEVモードで

ジープ・レネゲードのボディサイズは、このクラスとしては大きめだが、ドライバーズシートからの視界が良く、ステアリングもクイックなので、速度を問わず、とてもリラックスして運転できる。

甲府に到着して、すぐに充電を始めてみた。

50km走るだけの充電なので、おそらく4時間程度で満充電になるのでは、と想定していたが、やはりその通り、午後の仕事中に充電はあっさりと終了した。

フロントモーターの最高出力は33.0kw(45ps)、リアは94.0kw(128ps)

翌日は、会議で、市役所に行ったり、県旅連の事務所に行ったりと、甲府市内を40kmほど走ったが、全て、EVモードで済ますことが出来た。

夜には、また、充電を行い、翌朝には、再度、EVモードのまま甲府市内を走った。

確かにこのような使い方だけをしていれば、ガソリンは殆ど使わない。

3日目は、再び、川崎に戻る行程だ。50kmで電気を使い果たすと、スタート時以外は、1.3Lのエンジンのみの走行になるので、中央道などでは、かなり賑やかになるが、トヨタ・プリウスなどのように、3000rpm以上で急激に高まる訳でもないので、問題はない。

トレイルホーク・グレードの場合、エンジン最高出力は179ps/5750rpm、最大トルクは27.5kg-m/1850rpmとなる。

結局、今回は、甲府往復を2回行い、総走行距離は682kmで、ハイオクガソリンを51.86L使用し、13.15km/Lの数値が出た。

充電が可能な時は必ず行ったので、この数値はほぼレネゲードの平均的なものなのであろう。

1つ希望を言えば、燃料タンクの容量を大きくしてほしいことで、現状ではわずか35ℓ程度しか入らない。

東京甲府間を1往復で1回給油しなければならないのが、いささか面倒だ。

このレネゲードの使い方としては、甲府などの地方都市で、近郊の足として使えば、非常に経済的で、よい移動手段となるだろう、ということが体験できた。

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