【贅沢な悩み】ルノー・メガーヌ/キャプチャー・インテンス どちらを選ぶ?

公開 : 2021.10.07 06:00

小型SUVルノー・キャプチャーと、Cセグメント・ハッチバックのメガーヌ。決して遠くない価格帯です。

もくじ

幹しっかり だから枝葉も繁る
人間の感性に踏み込んだルノー
安全&運転支援 安心感は格別
悩ましき価格差 魅力ある2台

幹しっかり だから枝葉も繁る

AUTOCAR JAPAN sponsored by Renault Japon
執筆:Shigeo Kawashima(川島茂夫)
撮影:Hidenori Hanamura(花村英典)
編集:Taro Ueno(上野太朗)

実用性と嗜好性あるいは理性と感情だったり、クルマに求められる特徴を計る時は表裏となりそうなモノサシを揃えるべきだろう。

ただし、表裏であっても必ずしも矛盾をきたすわけでもない……。

メガーヌとキャプチャーを試乗しながらそんなことを考えていた。

ルノー・メガーヌ(手前)とキャプチャー(奥)

例えば両モデルともに内外装デザインは時代性を備えながら埋没しない個性があり、しかも悪目立ちしない。

一目でルノー・ファミリーと理解できて、メガーヌはそこにプレミアム・ハッチバック特有の悠然とした佇まいを併せ持ち、キャプチャーはコンパクトSUVらしい機能感が与えられ、ごく自然に融合している。

新しくなったルノー・メガーヌ。内外装のディテールは「フレンチデザインをいっそう際立たせた」(ルノー)。フレンチ・ベーシックを突き詰めている。
2020年、欧州SUV販売台数ナンバーワンとなったルノー・キャプチャー。リアフェンダーの隆起について「アスリートのしなやかな筋肉を彷彿させる」と説明される。

メガーヌは車格分類で言えばキャプチャーの上位モデルであり、車体平面寸法も一回り大きいのだが、並べて見ても殊更に「格上」を主張していない。

縦書きで「品格」と記せば分かりやすいが、「格上」を主張が強ければ「品」が下になる。

多分それはルノーの求めるデザインでもオーナーが求めるものでもないのだろう。

そういった個性を求めても我田引水に陥らないのもルノーらしさだ。

いずれのモデルもカテゴリーが求めるセオリーや合理性、走行性能で言えば力学的な正当性に基づいた設計。

幹がしっかりしているから枝葉も繁るわけだ。

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