ジープ新型グランドチェロキーL サミット・リザーブとリミテッド どんな違いがある?

公開 : 2022.03.30 19:20

外観の違いとエアサスがもたらす差別化

グランドチェロキーL リミテッドとLサミット・リザーブを外観で見分けるポイントはいくつかある。

最もわかりやすいのはホイールのサイズ(リミテッドは18インチ、サミット・リザーブは21インチ)や、ホイールアーチやサイドシルが黒い成形色(リミテッド)かボディ同色ペイントかという違いである。

サミット・リザーブはジープの象徴である7スロットのグリル内にメッキパーツが細かく輝いていることでも見分けがつく。

微かに逆スラントしたノーズが新型グランドチェロキーに先代以上の高級感を与えている。
ボディカラーの違いによってわかりにくいのだが、フロントバンパーの形状は両車とも同じ。リミテッドはクロームアクセント、サミット・リザーブはファインシルバーというアクセントの仕上げが違っている。グリル内にメッキのアクセントが入るのもサミット・リザーブの特徴だ。
サミット・リザーブはブラックペイントルーフも標準装備となっている。

また外観に散りばめられたメッキパーツの仕上げがファインシルバー仕上げになっている点もサミット・リザーブの見た目を格上げしている。

一方、機構部分の最大の違いはサスペンションシステムにある。サミット・リザーブはクォドラリフト™エアサスペンションを備えており、一方のリミテッドは金属スプリングを使用したサスペンションになっている。

サミット・リザーブ(左)の最も車高が高い状態。
サミット・リザーブ(左)の最も車高が低い状態。

両者の乗り心地の違いは顕著で、サミット・リザーブの乗り心地は明らかに上質。21インチ、45扁平のタイヤによるリニアなハンドリングを実現しながら、しっとりとした乗り心地を両立している点もエアサスならでは。

また車高を変化させられることで、荷室や車内にアクセスする際も便利だし、オフロードの走破性の部分にも差が出てくるはずだ。

標準の車高ではわからないが、サミット・リザーブは車高を上げた際にクォドラリフト™エアサスペンションがタイヤの奥に顔を覗かせる。
サミット・リザーブの車高はセレクテレインシステムでも可変するが、シフトダイヤルの右側のスイッチで任意に設定することもできる。

車両価格はグランドチェロキーL リミテッドの788万円に対し、Lサミット・リザーブは999万円で211万円の差があるが、外観とドライバビリティに関する限り、納得のいく価格設定と言えそうだ。

ジープ新型グランドチェロキーL 公式サイトでみる

記事に関わった人々

  • 執筆

    吉田拓生

    Takuo Yoshida

    1972年生まれ。編集部員を経てモータリングライターとして独立。新旧あらゆるクルマの評価が得意。MGBとMGミジェット(レーシング)が趣味車。フィアット・パンダ4x4/メルセデスBクラスがアシグルマ。森に棲み、畑を耕し蜜蜂の世話をし、薪を割るカントリーライフの実践者でもあるため、農道のポルシェ(スバル・サンバー・トラック)を溺愛。
  • 撮影

    神村聖

    Satoshi Kamimura

    1967年生まれ。大阪写真専門学校卒業後、都内のスタジオや個人写真事務所のアシスタントを経て、1994年に独立してフリーランスに。以後、自動車専門誌を中心に活躍中。走るのが大好きで、愛車はトヨタMR2(SW20)/スバル・レヴォーグ2.0GT。趣味はスノーボードと全国のお城を巡る旅をしている。

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