乗ってわかった ブリヂストン・レグノ 静粛性×乗り心地×運動性のグレートバランス
公開 : 2022.04.04 11:55
数あるなかから「選ばれる」理由とは
何より特筆すべきポイントはやはりレグノの真骨頂である乗り心地の良さ、そして静粛性の高さだろう。
街中を走るだけでも大小の凹凸やマンホールの蓋、アスファルト目地の粗さなどクルマの快適性を阻害する要素は幾つもある。
しかしGR-XIIはそれらの外因をことごとく均していくかのように柔軟な転がり感をみせてくれる。
高速域では橋脚のジョイントや舗装の補修痕など、些細な路面変化も強い揺すりや突き上げとなって車内に飛び込んでくるが、それらも角が整えられていて、乗員への不快感は極力丸められている。
ともあれ全域におけるロードノイズのレベルは、あらゆるタイヤの中でも抜きん出ている。
都内では要人を後席に乗せるショーファードリブンのハイヤー、いわゆる黒塗りをよく見掛けるが、それらのクルマを通りすがりにみるとレグノの装着率が非常に高い。
もちろん理由は安全性や省燃費性や耐摩耗性など、実務的なところも大きいはずだ。
が、それらと共に大事なのは後席に対するおもてなしであることは想像に難くない。
乗り心地だけでなく、車内の会話明瞭度においても、レグノは長きに渡ってプロの信頼をとりつけているのだろう。