乗ってわかった ブリヂストン・レグノ 静粛性×乗り心地×運動性のグレートバランス

公開 : 2022.04.04 11:55

数あるなかから「選ばれる」理由とは

何より特筆すべきポイントはやはりレグノの真骨頂である乗り心地の良さ、そして静粛性の高さだろう。

街中を走るだけでも大小の凹凸やマンホールの蓋、アスファルト目地の粗さなどクルマの快適性を阻害する要素は幾つもある。

しかしGR-XIIはそれらの外因をことごとく均していくかのように柔軟な転がり感をみせてくれる。

高速域では橋脚のジョイントや舗装の補修痕など、些細な路面変化も強い揺すりや突き上げとなって車内に飛び込んでくるが、それらも角が整えられていて、乗員への不快感は極力丸められている。

ともあれ全域におけるロードノイズのレベルは、あらゆるタイヤの中でも抜きん出ている。

GR-XIIのスムーズなアスファルト舗装路での騒音エネルギー低減率は、先代のGR-XIと比べて5%低減している。その上、60%摩耗時のGR-XIIは、先代のGR-XIと比べて17%低減している。※詳しくはレグノ公式サイトをご覧ください。
GR-XIIは、先代のGR-XIと比べて突起乗り越し時の衝撃が少ない。※詳しくはレグノ公式サイトをご覧ください。

都内では要人を後席に乗せるショーファードリブンのハイヤー、いわゆる黒塗りをよく見掛けるが、それらのクルマを通りすがりにみるとレグノの装着率が非常に高い。

もちろん理由は安全性や省燃費性や耐摩耗性など、実務的なところも大きいはずだ。

GR-XIIの摩耗寿命は、先代のGR-XIと比べて6%向上している。※詳しくはレグノ公式サイトをご覧ください。
GR-XIIの転がり抵抗は、先代のGR-XIと比べて14%低減している。※詳しくはレグノ公式サイトをご覧ください。

が、それらと共に大事なのは後席に対するおもてなしであることは想像に難くない。

乗り心地だけでなく、車内の会話明瞭度においても、レグノは長きに渡ってプロの信頼をとりつけているのだろう。

ブリヂストンのレグノ3モデル 公式サイトをみる

記事に関わった人々

  • 執筆

    渡辺敏史

    Toshifumi Watanabe

    1967年生まれ。企画室ネコにて二輪・四輪誌の編集に携わった後、自動車ライターとしてフリーに。車歴の90%以上は中古車で、今までに購入した新車はJA11型スズキ・ジムニー(フルメタルドア)、NHW10型トヨタ・プリウス(人生唯一のミズテン買い)、FD3S型マツダRX-7の3台。現在はそのRX−7と中古の996型ポルシェ911を愛用中。
  • 撮影

    神村聖

    Satoshi Kamimura

    1967年生まれ。大阪写真専門学校卒業後、都内のスタジオや個人写真事務所のアシスタントを経て、1994年に独立してフリーランスに。以後、自動車専門誌を中心に活躍中。走るのが大好きで、愛車はトヨタMR2(SW20)/スバル・レヴォーグ2.0GT。趣味はスノーボードと全国のお城を巡る旅をしている。

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