乗ってわかった ブリヂストン・レグノ 静粛性×乗り心地×運動性のグレートバランス

公開 : 2022.04.04 11:55

ミニバン/軽自動車専用に設計されたレグノも気になる

そもそも遮音対策が行き届き、ロードノイズのレベルが抑えられたアッパーサルーンをしてこの伸びしろ。

共鳴も含めて音環境的に厳しいミニバンや軽自動車の快適性が大きく変わることは容易に想像できる。

或いはこの先、電動化パワートレインの増加に伴って車内の静粛性が根本的に変わることになってくれば、レグノのパフォーマンスが改めてクローズアップされることになるのではないだろうか。

レグノのラインナップをおさらいしよう

ブリヂストンのレグノは、静粛性や乗り心地、運動性能などを高次元でバランスさせたブリヂストンを代表するブランドの1つである。ブランドコンセプトは「グレートバランスの進化が紡ぎ出すアイデンティティ」だ。直進安定性能/ドライ性能/ウェット性能/低燃費・耐摩耗性能/静粛性能/快適性能を、高いレベルでバランスさせることに邁進してきた。1981年のレグノ誕生以来、これは一貫して守り抜かれている。

以下で、3種のレグノを、改めて紹介する。

※それぞれのボディタイプは、そのタイヤサイズが主に使用される車種で区分している。車種別専用設計タイヤのサイズが使用車両の新車装着サイズ、オプションサイズ、サイズ対応が認められているサイズであれば専用車種以外のクルマでも使用できる。

GR-XII

セダン/コンパクトを推奨車種に挙げている。GR-XIIは、先述の「グレートバランス」を軸に、コア性能である「静粛性・乗り心地」を更に向上させた。新品時はもちろんのこと、摩耗時も静粛性が持続する。また、今回のレポートの通り、乗り心地/応答性に優れる。それだけではなく、低燃費性能やライフの長さ、ウェット性能を高次元でバランスさせているのが特徴だ。

GRVII

ミニバン専用設計のレグノ。ミニバンは、車内空間が広く、特にリアタイヤの上に位置しているサードシート(後席)でのノイズが大きくなる傾向がある。GRVIIは3列目シートのノイズに着目。また背の高いミニバン特有のふらつきを「レグノミニバン用サイドチューニング」採用で抑制。トレッドパターンに独自技術「アルティメット・アイ」を取り入れ、ブロック剛性/排水性を最適化し、ウェット性能を向上させた。

GR-Leggera

レグノの名をもつに相応しい性能の軽自動車専用モデル。レグノの開発で培われた「レグノ・サイレントテクノロジー」を採用することで、様々な速度域での騒音エネルギーを抑制し、高い静粛性を実現。「アルティメット・アイ」や、シリカ配合を適正化した高耐摩耗ゴムを組み合わせて、ウェット性能はもちろん、低燃費性能を犠牲にすることなく、性能を向上させた。

ブリヂストンのレグノ3モデル 公式サイトをみる
 

記事に関わった人々

  • 執筆

    渡辺敏史

    Toshifumi Watanabe

    1967年生まれ。企画室ネコにて二輪・四輪誌の編集に携わった後、自動車ライターとしてフリーに。車歴の90%以上は中古車で、今までに購入した新車はJA11型スズキ・ジムニー(フルメタルドア)、NHW10型トヨタ・プリウス(人生唯一のミズテン買い)、FD3S型マツダRX-7の3台。現在はそのRX−7と中古の996型ポルシェ911を愛用中。
  • 撮影

    神村聖

    Satoshi Kamimura

    1967年生まれ。大阪写真専門学校卒業後、都内のスタジオや個人写真事務所のアシスタントを経て、1994年に独立してフリーランスに。以後、自動車専門誌を中心に活躍中。走るのが大好きで、愛車はトヨタMR2(SW20)/スバル・レヴォーグ2.0GT。趣味はスノーボードと全国のお城を巡る旅をしている。

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