ジープ・コンパス、誰のためのクルマなのか? 藤島知子が2つのグレードを試乗
公開 : 2022.04.22 17:50
ジープ・コンパスのリミテッド/ロンジチュードに藤島知子が試乗。隅々まで異なる2台を通して、理想のオーナー像を考えました。
もくじ
ー 日本で扱いやすいサイズ
ー 家族や女性にもオススメ
ー FFと4WDから選べる
ー 試乗で気づいたポイント
日本で扱いやすいサイズ
ジープといえば道無き悪路を突き進むラングラーがタフなブランドのイメージを牽引してきた。
今ではコンパクトSUVのレネゲードからプレミアムな世界観を示すグランドチェロキーに至るまで、多彩なモデルがラインナップされている。
ジープ・コンパスは2012年に日本市場に導入されたSUVで、「日常からレジャーまでカジュアルに向き合えるジープ」という立ち位置を築いてきた。
2代目が2017年に登場して以来、2021年6月にマイナーチェンジがおこなわれたが、フロントフェイスに配した7スロット・グリルがジープのDNAを受け継ぐモデルであることを示している。
骨太で逞しい体格はキープしながらモダンで洗練された佇まいに。横長のデイタイム・ランニング・ランプはLEDのヘッドライトユニットと一体化していて、走行時は先進的な眼差しが印象的だ。
それにしても、都心から郊外のドライブまでの多彩なシーンで画になるあたりは、どこか都会派のジープを思わせる。
オフローダーがルーツにあるコンパスは他にはない存在感を放つ一方で、ボディサイズは全長4420mm、全幅1810mm、全高1640mm。日本人に身近なトヨタのRAV4やハリアーよりもひと回り小ぶりなサイズであることは意外に思えた。
最小回転半径5.7mは決して小回りが効く数値ではないが、ドライバーのアイポイントはそれなりに高く、シンプルなボディラインは車両感覚を捉えやすく、不思議と街で持て余す感じがしない。