ジープ・コンパス、誰のためのクルマなのか? 藤島知子が2つのグレードを試乗
公開 : 2022.04.22 17:50
試乗で気づいたポイント
実用面においてはグレードによって両者の使い勝手が異なっていた点もお伝えしておきたい。
ロンジチュードのインテリアはレザー×ファブリックのコンビネーションシートで、しなやかに乗員の体圧を受け止めるあたりが好印象だった。後部座席にはアームレストがついていて、60:40の分割式でアレンジできる。
最上位のリミテッドは座り心地がしっかりしたレザー表皮のパワーシートが採用されていて、体格に合わせた細かな調節が可能だ。こちらの後席は3分割可倒式。
後席に2人が座っても、中央を倒せばテントやスノーボードといった長尺物を積むことができる。大切な荷物やギアを車内に置いて施錠できるのも、道中でレストランに立ち寄る際などに安心だ。
今回、試乗して気がついたコンパスの美点は、質の高いドライブライフを送る快適性をもたらしてくれたこと。オンロード向けのSUVタイヤを装着していたこともあり、アスファルト路面へのタッチが優しく、特に9速ATのリミテッドはエンジン回転を抑えられるため、走行時の静粛性が高いと感じた。
また、オートホールド機能付きの電動パーキングブレーキが採用されているため、停車時に自動的にパーキングブレーキがONになり、発進時はアクセル操作に連動して解除されるため、モタつかずに走り出せた。
また、最新のインフォテインメントシステムはスマホアプリとの連携機能も備わっている。女性のわたしからすると、音楽アプリでストリーミング再生を楽しめるあたりもドライブや道中を豊かな時間に変えてくれそうだと思えた。