ジープ・グラディエーターが分かる 日本で手に入る新型ピックアップの楽しみ方

公開 : 2022.06.02 12:00

現代のピックアップ、乗り心地も魅力

オフロード性能が高ければ高いほど、オンロードでの普段使いには向いていないのでは? と心配する向きもいるだろう。

その認識は一般的には間違いではないが、2018年にフルモデルチェンジを受けたラングラーはオンロードでの扱いやすさがグッと高まっていたことを思い起こせば、それほど気を揉む必要はないと言っておこう。

グラディエーターのデザイナー、テイラー・ラングハルス。彼の父親も、その父親も、そのまた父親もジープで働いてきたというナイスガイだ。

マッド&テレインタイヤを履いたルビコンでも、オンロードでステアリング操作に対する反応が良好になっていて、乗り心地は優しく全体的に洗練されている。

もちろん、オフロード性能の進化を軸としてボディやフレームの剛性を高めているのだが、それは普段使いでは乗員にフレンドリーな特性となってあらわれていたのだ。グラディエーターも最新のラングラーと同じ技術・思想で仕立て上げられているので臆することなくオンロードを走っていけるはずだ。

オフロードへ向かう機会が少ないとしても、フリーダムトップ(3ピースモジュラーハードトップ)を取り外してのドライブで、ちょっとした非日常を味わうこともできるグラディエーター。生活をともにするだけで、冒険気分が高まるはずだ。

▶️ジープ「グラディエーター」 公式サイトを見る

記事に関わった人々

  • 執筆

    石井昌道

    Masamichi Ishii

    1967年生まれ。自動車専門誌の編集部員を経てモータージャーナリストへ。ワンメイク・レースへの参戦も豊富で、ドライビング・テクニックとともにクルマの楽しさを学んできた。国産車・輸入車のいずれの知識も幅広く、ジャンルを問わない執筆活動を行う。最近では、エコドライブの研究、それを一般ドライバーへ広く普及させる活動に力を入れている。

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