見た目の違い、控えめ されど大きな走りの違い スピードとV8 ベントレー・コンチネンタルGT 比較試乗

公開 : 2022.06.03 11:55

ベントレー・コンチネンタルGTスピード/コンチネンタルGT V8を比較試乗。乗れば乗るほど究極の選択であることがわかります。

もくじ

「スピード」と「V8」 乗り比べ
ベントレーが持つ極上のしっとり感
W12 気品と獰猛さを併せ持つ走り
一方コンチネンタルGT V8はどうか
「わかっちゃないな」と一蹴できず

「スピード」と「V8」 乗り比べ

AUTOCAR JAPAN sponsored by ベントレー・モーターズ・ジャパン

「ビヨンド100」戦略によって2030年までにエンドツーエンドにおけるカーボンニュートラル達成を目指すベントレー。

今後はプロダクトのみならず素材の調達や製造過程においてもCO2の排出量をゼロにするソリューションが積極的に採用されて行くはずだが、こうした渦中にあって最後のピュアICE(内燃機関)となるであろうV8とW12を搭載した2台のコンチネンタルGTに試乗できたことはとても感慨深い。

ちなみにAUTOCAR編集部からのオファーはこうした感傷を吹き飛ばすほどにダイレクトで、「V8」と「スピード」を走り乗り比べ、その違いを示せ! というものだった。

かたや4LのV型8気筒、こなた6LのW型12気筒と聞けば当然、「大きい方の勝ち!」となるのが資本主義の道理だが、どうやらそうこいうことではないらしい。

写真左:コンチネンタルGTスピード(外装色:ムーンビーム) 写真右:コンチネンタルGT V8(外装色:オールド・イングリッシュ・ホワイト)

コンチネンタルGTのトップレンジには「スピード」の名前こそ冠されてはいるものの、価値観が多様化する現代は「速さ」だけがクルマの魅力を統べるものではなくなってきている。

V8にはV8の、W12にはW12の世界観があるはずだ、というわけである。

ベントレー・コンチネンタルGT全グレード 公式サイトをみる

記事に関わった人々

  • 執筆

    山田弘樹

    Koki Yamada

    1971年生まれ。自動車雑誌編集部に在籍し、その後フリーランスに。編集部員時代にレースをはじめ、その経験をちょこっと活かして執筆活動中。でも、スピードの出るクルマは実は苦手です。2017年暮れに意を決して、憧れ続けた空冷ポルシェ911(993)を購入。消耗品の高さに都度涙を流しながらも、基本的には幸せ満喫中。最初はおっかなビックリだったけど、過走行でもポルシェは頑丈でした。
  • 撮影

    神村聖

    Satoshi Kamimura

    1967年生まれ。大阪写真専門学校卒業後、都内のスタジオや個人写真事務所のアシスタントを経て、1994年に独立してフリーランスに。以後、自動車専門誌を中心に活躍中。走るのが大好きで、愛車はトヨタMR2(SW20)/スバル・レヴォーグ2.0GT。趣味はスノーボードと全国のお城を巡る旅をしている。

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