FIAT 500e × 伊藤梓 3つのグレード、おすすめは? 純EV初のオープンも

公開 : 2022.06.30 11:40

最初の予感 良い意味で裏切った

都内から少し足を伸ばして、横浜へ到着すると、遠くから潮風の香りがする。電池の残量を確認してみると、まだ半分以上残っていた。都内と横浜の往復は余裕を持ってできそうだ。

元々、500eのモチーフになっている1957年に発表されたNUOVA(ヌォーヴァ)500は、小さいサイズ、小さい排気量、求めやすい価格を重視して開発された。

その意思が、500eの電気自動車という新しいサステナブルな形となって実現したのは、自然なことなのだろう。CO2を排出しないというだけではなく、より地球が美しいものとして感じられるように、大切にできるように。

クルマから降りてみると、あたりはもう夕焼けに包まれ始めている。

ふと、500eを振り返って見ると、夕日を受けてセレスティアルブルーのボディが美しくきらめいていた。普段は、薄いブルーのシャーベットカラーなのに、光が当たっている部分はピンクやオレンジにも見える。

まるで、今日の綺麗な青空と夕日をそのまま映しているかのようだった。

500eは、最初に感じた予感を、さらに良い意味で裏切ってくれた。

日々その愛らしいデザインでワクワクさせてくれるだけではなく、軽やかに街を走る楽しさ、そして身の回りの自然や環境にも目を向けたくなるような仕掛けもそっと含まれている。

これから一緒に未来を生きていくクルマとして、500eならこれ以上ない身近な相棒になってくれそうな気がしてならない。

EV関連の補助金は自治体のホームページ等をご確認下さい。

FIAT 500e ラインナップと価格

・FIAT 500e POP(受注生産):473万円 月々4万9800円〜(パケットFIAT利用時)
・FIAT 500e ICON:510万円 月々5万4000円〜(パケットFIAT利用時)
・FIAT 500e OPEN:520万円 月々5万5000円〜(パケットFIAT利用時)

FIAT 500e 公式サイトをみる

記事に関わった人々

  • 執筆

    伊藤梓

    Azusa Ito

    クルマ好きが高じて、グラフィックデザイナーからカーグラフィックの編集者へと転身。より幅広くクルマの魅力を伝えるため、2018年に独立してフリーランスに。現在は、自動車ライターのほか、イラストレーターとしても活動中。ラジオパーソナリティを務めた経験を活かし、自動車関連の動画などにも出演している。F1が大好きで、いつか全戦現地観戦するのが夢。
  • 撮影

    神村聖

    Satoshi Kamimura

    1967年生まれ。大阪写真専門学校卒業後、都内のスタジオや個人写真事務所のアシスタントを経て、1994年に独立してフリーランスに。以後、自動車専門誌を中心に活躍中。走るのが大好きで、愛車はトヨタMR2(SW20)/スバル・レヴォーグ2.0GT。趣味はスノーボードと全国のお城を巡る旅をしている。

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