サステナブルツアー ベントレー・ベンテイガ・ハイブリッドで訪ねる新梅田シティ
公開 : 2022.07.08 16:55
ハイブリッドB、なぜ必然
新梅田シティの東側に、われわれのお目当てであるリビングウォールはあった。建築家、安藤忠雄氏の発案によるこの壁は「希望の壁」と命名されている。
これもまたクルー工場のそれと同じく、本物の植生という点が興味深い。
特別に許可を取り、ソリッドな白を纏ったベンテイガ・ハイブリッドを希望の壁に沿わせて止めてみる。
一連の運転操作の中で、ハイブリッドの恩恵をこれまでになく強く感じた。
EVモードを選び、まるで人が歩くように静かにベンテイガを動かす。それは呼吸をしている緑に対する礼儀のようにも思えたのである。
ベントレー・ベンテイガ・ハイブリッドは「ガソリン・エンジンに電気モーターとバッテリーを追加したベントレー」という素っ気ない見方もできる。
だがサステナビリティという概念が隅々まで行き届いたベントレーの故郷、イギリスのクルー工場に思いを馳せるならば、その最新モデルが環境に配慮したモデルである事実は当然のことのように思える。
クライメートポジティブ(温室効果ガスの削減量が排出量を上回る)を実現するクリーンな工場から贅を尽くしたラグジュアリーカーが誕生する。
これもまた一見相反する事象のようだがしかし、「ビヨンド100」で宣言した通り、現在のベントレーはすでに持続可能なサイクルの中に、両者を落とし込むことに成功している。