ハイブリッドのルノー・ルーテシア どんな人に最適? スムーズでやわらか 体感

公開 : 2022.08.03 18:40

実用性の高いパワートレインが目標

「コンパクトカーにも積める、かつてのターボディーゼルエンジンのようなパワートレインを作りたかった」

Eテックの開発に関わったエンジニアのひとりは、私にそんな話を聞かせてくれたことがある。

ご存知のとおり、10年ほど前までのフランスはターボディーゼルエンジンを積んだコンパクトカーであふれかえっていた。

当時のターボディーゼルエンジンは、低中速トルクが太いために街中での走りが力強く、しかもレスポンスが鋭いのでディーゼルにありがちなもどかしさを感じずに済んだ。

高速道路でクルージングしたときに、驚くほど燃費がよかったのもコンパクト・ディーゼル・モデルの魅力だった。

けれども、排ガス規制が厳しくなったおかげで、ディーゼル・エンジンを積んだコンパクトカーは実質的に消滅。これに代わるパワートレインの誕生が待ち望まれていたのだ。

つまり、Eテックは街中での走りが力強いうえに俊敏で、しかも高速道路での燃費が良好なパワートレインとなることを目指して開発されたといっていいだろう。

もうひとつ、コンパクトカーに搭載できるくらい小型/軽量であることも、Eテックの重要な用件だったはずである。

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記事に関わった人々

  • 執筆

    大谷達也

    Tatsuya Otani

    1961年生まれ。大学で工学を学んだのち、順調に電機メーカーの研究所に勤務するも、明確に説明できない理由により、某月刊自動車雑誌の編集部員へと転身。そこで20年を過ごした後、またもや明確に説明できない理由により退職し、フリーランスとなる。それから早10数年、いまも路頭に迷わずに済んでいるのは、慈悲深い関係者の皆さまの思し召しであると感謝の毎日を過ごしている。
  • 撮影

    山本佳吾

    Keigo Yamamoto

    1975年大阪生まれ。阪神タイガースと鉄道とラリーが大好物。ちょっとだけ長い大学生活を経てフリーターに。日本初開催のWRC観戦をきっかけにカメラマンとなる。ここ数年はERCや欧州の国内選手権にまで手を出してしまい収拾がつかない模様。ラリー取材ついでの海外乗り鉄旅がもっぱらの楽しみ。格安航空券を見つけることが得意だが飛行機は苦手。

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