ハイブリッドのルノー・ルーテシア どんな人に最適? スムーズでやわらか 体感

公開 : 2022.08.03 18:40

まさかの?ドッグクラッチ 効能は

ルノーの技術者が、F1で活躍するルノー・スポールの協力を仰いで開発したEテックの概要は、次のようなものだった。

基本となるのは、91psと14.7kg-mを生み出す高効率な1.6L自然吸気ガソリンエンジン。

これに49psと20.9kg-mを発揮する高性能電気モーターを組み合わせる。そして、ふたつのパワートレインが持つパフォーマンスをフルに引き出すのが電子制御ドッグクラッチマルチモードATで、これはエンジン用の4速ギアボックスとモーター用の2速ギアボックスを組み合わせたもの。

いっぽう、エンジンとモーターの動力を切り替えるのは、モータースポーツ界でよく用いられるドッグクラッチである。

歯車をふたつ組み合わせた格好のドッグクラッチは小型軽量なうえ、動力のダイレクトな伝達が可能で、小気味いい走りや高効率を実現するうえで好都合。

ただし、そのまま使うと切り替えの際に大きなショックを発生するので、エンジンの始動にも用いられるHSG(ハイボルテージスターター&ジェネレーター)というもうひとつのモーターを使ってギアボックスの回転数をエンジンに同調させ、スムーズな変速や動力の切り替えを実現している。

ルノー・ルーテシア 公式サイトをみる

記事に関わった人々

  • 執筆

    大谷達也

    Tatsuya Otani

    1961年生まれ。大学で工学を学んだのち、順調に電機メーカーの研究所に勤務するも、明確に説明できない理由により、某月刊自動車雑誌の編集部員へと転身。そこで20年を過ごした後、またもや明確に説明できない理由により退職し、フリーランスとなる。それから早10数年、いまも路頭に迷わずに済んでいるのは、慈悲深い関係者の皆さまの思し召しであると感謝の毎日を過ごしている。
  • 撮影

    山本佳吾

    Keigo Yamamoto

    1975年大阪生まれ。阪神タイガースと鉄道とラリーが大好物。ちょっとだけ長い大学生活を経てフリーターに。日本初開催のWRC観戦をきっかけにカメラマンとなる。ここ数年はERCや欧州の国内選手権にまで手を出してしまい収拾がつかない模様。ラリー取材ついでの海外乗り鉄旅がもっぱらの楽しみ。格安航空券を見つけることが得意だが飛行機は苦手。

関連テーマ

おすすめ記事