ハイブリッドのルノー・ルーテシア どんな人に最適? スムーズでやわらか 体感
公開 : 2022.08.03 18:40
まさかの?ドッグクラッチ 効能は
ルノーの技術者が、F1で活躍するルノー・スポールの協力を仰いで開発したEテックの概要は、次のようなものだった。
基本となるのは、91psと14.7kg-mを生み出す高効率な1.6L自然吸気ガソリンエンジン。
これに49psと20.9kg-mを発揮する高性能電気モーターを組み合わせる。そして、ふたつのパワートレインが持つパフォーマンスをフルに引き出すのが電子制御ドッグクラッチマルチモードATで、これはエンジン用の4速ギアボックスとモーター用の2速ギアボックスを組み合わせたもの。
いっぽう、エンジンとモーターの動力を切り替えるのは、モータースポーツ界でよく用いられるドッグクラッチである。
歯車をふたつ組み合わせた格好のドッグクラッチは小型軽量なうえ、動力のダイレクトな伝達が可能で、小気味いい走りや高効率を実現するうえで好都合。
ただし、そのまま使うと切り替えの際に大きなショックを発生するので、エンジンの始動にも用いられるHSG(ハイボルテージスターター&ジェネレーター)というもうひとつのモーターを使ってギアボックスの回転数をエンジンに同調させ、スムーズな変速や動力の切り替えを実現している。