大胆な閃き ルノー・キャプチャーEテック 最優先に走りの質感 付随する低燃費
公開 : 2022.09.27 18:30
ルノー・キャプチャーEテックに試乗。高い走りの質感が最優先事項にあり、大胆な閃きが経済性を後押しします。
もくじ
ー BEVへの拙速な移行 1つの答え
ー ドッグクラッチを活かすひらめき
ー 3車種でキャプチャーの立ち位置
ー 走りの質感 付随する低燃費性
BEVへの拙速な移行 1つの答え
この数年、欧州方面から聞こえてくるのはパワートレインの電動化、ことBEVへの急激な移行だった。
とはいえ、その拙速な移行はインフラ的にもエネルギーマネジメント的にも一筋縄ではいかない。
様々な仕向地の様々な用途を果たして漏らさずカバーできるのか。
このキャプチャーに積まれるハイブリッドシステムはその疑問に対する回答の1つだと断言できる。
ルノーが推進するパワートレインの電動化テクノロジーを総称する「Eテック」。その1つとして企画されたハイブリッドの狙いを推すれば、従来、欧州市場で主力だったディーゼルユニットの代替となり得るコストと効率を両立することではないだろうか。
でも、それは既に日本のメーカーが達成していることでもある。ルノーが独自のハイブリッドを成立させる上でこだわったのは、そこに意のままの走りをプラスすることだ。
そのためには、モーターとエンジンの使用領域において最適効率を適時制御するコントロールするギアボックスが求められる。
ここにハイブリッドを手掛ける各社は各々の知見を注ぎ込み、THSやEパワーやe:HEVという個性に繋がっているのも確かだ。
果たして、ルノーのハイブリッドがそこに持ち込んだのは、14年から続くというF1パワートレインのハイブリッドテクノロジーだった。