本格クロカンの雄 ジープ・ラングラー 魅力はどこに? 限定車も

公開 : 2022.10.25 11:40

ジープ・ラングラー・アンリミテッド・ルビコン

そしてラングラーもう1つのグレードが「アンリミテッド・ルビコン」となる。

こちらは米国ネバタ州からカリフォルニア州に続く、世界一過酷と言われる「ルビコントレイル」から名付けられたグレードで、その名の通りジープの中でも最強のオフロード走破性を誇る1台となっている。

パワートレインはアンリミテッド・サハラにも搭載されている4気筒の2Lターボエンジンと8速オートマティックという組み合わせは変わらないものの、4WDシステムはアンリミテッド・サハラに搭載されている「セレクトラック4×4システム」をベースにより高い走破性を実現した「ロックトラック4×4システム」を採用。

この4×4システムは、4Lのギア比を4:1の低レンジにすることで走破性を高めただけでなく、スイッチ操作をするだけで前後のデファレンシャルをロックすることができるトゥルロックを装備。

前後のデファレンシャルを個別にロックすることができるほか、前後ともロックした場合は4輪に均等に動力を分配するシステムとなっている。

さらに電子制御式フロントスウェイバーディスコネクトシステムを採用しているが、これはフロントに備わるスウェイバー(スタビライザー)を切り離すことで、サスペンションのストロークを最大25%拡大することができるというもの。大きな岩場などでも確実に路面を捉えるサポートをしてくれるという本格的な機能なのだ。

このように、シティ派の「アンリミテッド・サハラ」と、本格オフローダーの「アンリミテッド・ルビコン」というキャラクター分けがなされているラングラー。

どちらかが上のグレードというワケではなく、目的に合わせて選べるようなラインナップとなっていると言えるだろう。

ジープ・ラングラー 公式サイトをみる

記事に関わった人々

  • 執筆

    小鮒康一

    Koichi Kobuna

    1979年生まれ。幼少のころに再放送されていた「西部警察」によってクルマに目覚めるも、学生時代はクルマと無縁の生活を送る。免許取得後にその想いが再燃し、気づけば旧車からEV、軽自動車まで幅広い車種を所有することに。どちらかというとヘンテコなクルマを愛し、最近では格安車を拾ってきてはそれなりに仕上げることに歓びを見出した、尿酸値高い系男子。
  • 撮影

    神村聖

    Satoshi Kamimura

    1967年生まれ。大阪写真専門学校卒業後、都内のスタジオや個人写真事務所のアシスタントを経て、1994年に独立してフリーランスに。以後、自動車専門誌を中心に活躍中。走るのが大好きで、愛車はトヨタMR2(SW20)/スバル・レヴォーグ2.0GT。趣味はスノーボードと全国のお城を巡る旅をしている。

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