FIAT 500は、なぜ選ばれ続けるの? キュートなのに深いデザイン 紐解きたい、ロングセラーのワケ
公開 : 2022.11.10 09:55
もくじ
ー “今”だから分かるFIAT 500のこと
ー いつも発見がある内装・走り
ー もう1台のコーディネートは?
“今”だから分かるFIAT 500のこと
最近「大人になって、モノに触れる時の感覚が変わってきたな」と感じる。
どこかへ旅行をするにも、若い頃はもっと刺激的で楽しいことを求めていたのに、今はじっくりと味わえるものに魅かれるようになってきた。
お寺や神社、美術館などを見て歩くのもそうだし、ふと見つけた名も無いカフェでのんびりするのが楽しかったりする。コーヒーなどの“苦味”が美味しく感じられるように、見るのも聞くのも触れるのも、ひとつ上のステップで深く楽しめるようになった気がするのだ。
それは、身近にあるクルマに対してもそう。
流行りモノでは真似ができない「何か」
外見は心がときめく素敵なデザインがいいけれど、「そのコンテンツを消費したら、次の楽しいものに乗り換える」というような、一過性のものであって欲しくない。日々じっくり味わって長く付き合える、心が通じる相棒のような存在ならベストだ。
FIAT 500(チンクエチェント)は、それを叶えてくれるモデルのような気がする。
チンクエチェントを見た人は、きっと誰もが「かわいい!」と思うだろう。
単に“かわいい”だけであれば、似合う人を選ぶかもしれないが、チンクエチェントは、老若男女問わず誰がそばに立ってもおしゃれで素敵に馴染む。
文化のように浸透 FIAT 500の思想
現在のチンクエチェントの元になったヌオーバ500 は、身近なコンパクトカーとしてたくさんの人々を様々な場所へと運び、その生活や世界観をより広げるクルマとなった。
今のチンクエチェントがどんな人にも似合うのは、これまでこうやってたくさんの人たちの生活に寄り添ってきたからなのかもしれない。
FIAT 500 1.2 CULT(チンクエチェント1.2カルト)は、チンクエチェントらしさが詰め込まれていて、そんな風に誰の生活にも溶け込むベーシックなモデルだ。
改めて見ると、ちょこんとそこにいる佇まいが何とも愛らしい。