異例! たったの5か月/たったの1車種 全EV販売を塗り替え 日産サクラ3つの魅力
公開 : 2022.12.26 05:45
日産初の軽EV「サクラ」が極めて好調。大谷達也氏は3つの理由があると見ます。1つずつ深堀りします。
もくじ
ー 5か月で全EVの販売塗り替え
ー 最大の理由 乗り心地/静粛性
ー 2つ目の理由 走りの力強さ
ー 3つ目の理由 日産ならでは
5か月で全EVの販売塗り替え
日産初の軽自動車EV、「サクラ」のセールスが好調だ。
2022年5月の発売から5か月ほどでおよそ3万3000台を受注したそうだが、実は2021年に日本で販売された全EVの販売台数が約2万1000台だったので、サクラはたった1台でその記録を塗り替えてしまったことになる。
なぜ、サクラはこれほど人気なのか?
価格が200万円台中心とEVにしては低廉なため、補助金を活用すれば実質100万円台で購入できることが理由の1つとして挙げられる。
これはEVとして手に入れやすい価格であるだけでなく、200万円オーバーが珍しくなくなった軽自動車としてもお買い得な価格設定といえる。
でも、それはきっかけの1つでしかないと私は思う。
サクラは、日本にもともとあったEV需要やシティコミューター需要を見事に掘り起こしたからこそ、ここまでのヒット作になったのだと私は捉えている。
その意味でいえば、軽自動車枠に収まっているのは「たまたまそうなっただけ」の話で、日本で使いやすいEVの姿を追い求めていったら「軽自動車をベースにするのが理想にもっとも近かった」というのが本当のところだと思う。
では、サクラがEVとして、そしてシティコミューターとして、どのように優れているのかを、ここから掘り下げていくことにしよう。