え!? スポーツカー? 三菱アウトランダーPHEV 唯一無二の存在 4つのワケ

公開 : 2022.12.23 11:45

スポーツカー顔負け 痛快な走り

PHEVとして第2世代となる現行三菱アウトランダーは、パワートレインからプラットフォーム、ボディまで、すべてが一新された。

PHEVシステムも刷新し、フロントとリアに、それぞれモーターを備えるツインモーターの4WDシステムは、先代よりも出力を約40%もアップ。フロントのモーターは最高出力85kW/最大トルク26.0kg-m、リアは100kW/19.9kg-mとなり、その出力を支えるリチウムイオンの駆動用バッテリーは20kWhを搭載する。

駆動と発電の両方を担うエンジンは、最高出力98kW/最大トルク19.9kg-mの2.4L直列4気筒エンジンだ。

このエンジンと2つのモーターをもって、EV走行/シリーズハイブリッド走行(エンジンは発電のみ)/パラレルハイブリッド走行(エンジンの駆動も利用)を巧みに使い分ける。

テスト車両P(7人乗り)の場合、満充電からのEV走行距離(等価EVレンジ)は最高83km(WLTCモード)。充電電力を使い切った後のハイブリッド燃費は最高16.2km/L(WLTCモード)を実現。車両重量2tを超える3列シートのSUVとしては、非常に優秀なスペックと言える。

そして、なによりも魅力的なのが、新パワートレインによる走りだ。大柄なSUVであるのに「軽快」の文字がよく似合うのだ。

低速域の駆動の主役を担うのはモーターとなる。そのモーターによる加速感は、痛快なまでにダイレクトで力強く、そして伸びやか。まるでコンパクトスポーツのように走る。

このパワートレインの気持ち良さこそ、アウトランダーPHEVの最大の魅力と言えるだろう。

三菱アウトランダーPHEV 公式サイトをみる

記事に関わった人々

  • 執筆

    鈴木ケンイチ

    Kenichi Suzuki

    1966年生まれ。中学時代は自転車、学生時代はオートバイにのめり込み、アルバイトはバイク便。一般誌/音楽誌でライターになった後も、やはり乗り物好きの本性は変わらず、気づけば自動車関連の仕事が中心に。30代はサーキット走行にのめり込み、ワンメイクレースにも参戦。愛車はマツダ・ロードスター。今の趣味はロードバイクと楽器演奏(ベース)。
  • 撮影

    小川和美

    Kazuyoshi Ogawa

    クルマ好きの父親のDNAをしっかり受け継ぎ、トミカ/ミニ四駆/プラモデルと男の子の好きなモノにどっぷり浸かった幼少期を過ごす。成人後、往年の自動車写真家の作品に感銘を受け、フォトグラファーのキャリアをスタート。個人のSNSで発信していたアートワークがAUTOCAR編集部との出会いとなり、その2日後には自動車メディア初仕事となった。

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