ルノー アルカナ マイルドハイブリッド 「ルノーらしさ溢れる」もう1つの選択肢

公開 : 2022.12.28 06:05

見た目はほぼ同じ、走りは異なる2台

今回マイルドハイブリッドを試乗する際、気になっていたのは1.3Lというエンジンの排気量だった。

一旦スピードが乗ってしまえば伸びやかに走るというのはある程度予想出来ていた。しかし街中でストップ&ゴーを繰り返した場合には少しもたつくのではと心配していた。だがこれも杞憂に終わった。

発進加速でも充分なトルクが感じられ、そのままキレイにターボのパワー領域へと移行する。7速EDCのギアさばきも見事で、低速から高速までストレスなくスピードが繋がるのだ。

ルノーの伝統的なホットハッチを思わせるアルカナ R.S.ライン マイルドハイブリッドの走りに対して以前試乗したアルカナEテックハイブリッドについて少し触れてみたい。

Eテックのハイブリッドは静かに走っているぶんには駆動用モーターとバッテリーによるEV走行に終始する。

一方エンジンが始動しても比較的静かで、変速に関してもモーターがシームレスにつなげてくれる。

アルカナEテックハイブリッドのメーター。

走りに重厚な感じも加わるので、落ち着いたオトナのクルマという印象が強いのだ。

つまり2台のアルカナは見た目こそほぼ同じなのだが、走りの印象ははっきりと違う。実際に購入を考えている人にとってこれは悩ましい問題かもしれない。

ルノー アルカナ 公式サイトをみる

記事に関わった人々

  • 執筆

    吉田拓生

    Takuo Yoshida

    1972年生まれ。編集部員を経てモータリングライターとして独立。新旧あらゆるクルマの評価が得意。MGBとMGミジェット(レーシング)が趣味車。フィアット・パンダ4x4/メルセデスBクラスがアシグルマ。森に棲み、畑を耕し蜜蜂の世話をし、薪を割るカントリーライフの実践者でもあるため、農道のポルシェ(スバル・サンバー・トラック)を溺愛。
  • 撮影

    神村聖

    Satoshi Kamimura

    1967年生まれ。大阪写真専門学校卒業後、都内のスタジオや個人写真事務所のアシスタントを経て、1994年に独立してフリーランスに。以後、自動車専門誌を中心に活躍中。走るのが大好きで、愛車はトヨタMR2(SW20)/スバル・レヴォーグ2.0GT。趣味はスノーボードと全国のお城を巡る旅をしている。

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