ヒョンデ、いまや北米で累計販売1500万台超え! IONIQ 5が自動車界を揺るがした3つの「価値」とは

公開 : 2023.01.17 18:30

1 圧倒的な存在感 デザインに驚く

IONIQ 5を街中で走らせると、対向車線の車内から、また歩行者の多くがこちらに視線を向けていることが分かる。

「あれ、このクルマは何?」とか、「どこのメーカーのクルマ?」といった声が聞こえてきそうだ。

それほどまでに、このエクステリアデザインは目立つ。欧米、日本、そして中国など大手メーカーからベンチャー企業のモデルを見渡しても、IONIQ 5の存在感は強い。

百歩譲って、モーターショーに登場するデザインスタディ用のコンセプトモデルならば
“なくもない”といったところだろう。だが、量産車として降臨したことは奇跡と呼べるほどの、強いインパクトがあるデザインだ。

70年代のコンセプトモデル「ポニークーペ」を発想の起点として、幾何学的なデザイン手法を用いた、“時代を超越した独創的デザイン”に一目惚れする人の気持ちは十分に理解できる。

ドア内部に格納された、オートフラッシュドアハンドルを操作し車内へと進む。するとそこは、上質で高級なリビングスペースそのものである。

近年、グローバル市場では多様なEVが続々と登場しているが、これほどまでに斬新かつ落ち着いた空間を感じるモデルは極めて少ない。

(上)充電時間を車内で過ごすときに使いたい、リラクゼーションコンフォートシート機能。(下)リビングのように脚を伸ばせる足元空間の広さに注目。後席は135mmもスライドする。

筆者はこれまで何度もIONIQ 5試乗の機会があったのだが、内外装の雰囲気に対する感動は薄れることがない。

記事に関わった人々

  • 執筆

    桃田健史

    Kenji Momota

    過去40数年間の飛行機移動距離はざっと世界150周。量産車の企画/開発/実験/マーケティングなど様々な実務を経験。モータースポーツ領域でもアメリカを拠点に長年活動。昔は愛車のフルサイズピックトラックで1日1600㎞移動は当たり前だったが最近は長距離だと腰が痛く……。将来は80年代に取得した双発飛行機免許使って「空飛ぶクルマ」で移動?
  • 撮影

    山本佳吾

    Keigo Yamamoto

    1975年大阪生まれ。阪神タイガースと鉄道とラリーが大好物。ちょっとだけ長い大学生活を経てフリーターに。日本初開催のWRC観戦をきっかけにカメラマンとなる。ここ数年はERCや欧州の国内選手権にまで手を出してしまい収拾がつかない模様。ラリー取材ついでの海外乗り鉄旅がもっぱらの楽しみ。格安航空券を見つけることが得意だが飛行機は苦手。

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