ジープ・コマンダーに藤島知子が試乗 都会派SUVの絶妙なポジション

公開 : 2023.01.27 18:00

3列シートの実用性を実際に検証

ここ最近、日本市場ではポストミニバンとして、SUVの3列シート車が静かな人気を呼んでいることもあって、コマンダーの実用性がどうなのか気になるところだ。

シート配列は2人+3人+2人の7人乗り。2列目シートにスライド機構はついていないが、3列目にアクセスする際は2列目のシート脇にあるレバーを引くと、背もたれが倒れ、座面ごと前にひっくり返って足元が拓ける仕組みになっている。

3列目は床下にガソリンタンクなどが配置されている影響で、座面が低くて床が近い印象。ヒザ下が長い大人が座ると多少腿が浮く。とはいえ、格納することを考えたシートながら、クッションはしっかりとしているのは好印象だ。

身長162cmの私が座ると、頭上に拳1つ分のスペースが残されている状態で、両サイドの壁面にはドリンクホルダーも備えつけられている。「3列目はいざという時に使う」といったケースであれば、3列目は普段は格納しておき、2列シート+広い荷室として活用することもできるだろう。

2列目のシートは身体周りのスペースや座面の大きさに余裕が感じられるもので、1列目と同様に作り込まれている印象だ。

足元にはエアコンの吹出口を配置し、USB端子が設けられているほか、アームレストを引き出せば移動の道のりで寛ぐこともできる。2列目の背もたれは60:40の分割可倒式。

キャンプなどの荷物を積む際は乗員の人数と荷物の量に応じて臨機応変にシートアレンジが可能だ。

ジープ・コマンダー 公式サイトをみる

記事に関わった人々

  • 執筆

    藤島知子

    Tomoko Fujishima

    クルマ関連情報を走り好き目線と女性視点を交えながら紹介。テレビ神奈川の新車情報番組「クルマでいこう!」ではお茶の間の幅広い世代に向けて魅力を発信中。2002年よりモータースポーツに参戦、2021年はKYOJO-CUPやスーパー耐久でドライバーとして奮闘。日本自動車ジャーナリスト協会会員。2021-2022日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。
  • 撮影

    宮澤佳久

    Yoshihisa Miyazawa

    1963年生まれ。日大芸術学部写真学科を卒業後、スタジオ、個人写真家の助手を経て、1989年に独立。人物撮影を中心に、雑誌/広告/カタログ/ウェブ媒体などで撮影。大のクルマ好きでありながら、仕事柄、荷物が多く積める実用車ばかり乗り継いできた。遅咲きデビューの自動車専門誌。多様な被写体を撮ってきた経験を活かしつつ、老体に鞭を打ち日々奮闘中。

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