静寂で見えてくるもの ジープ・グランドチェロキー4xe PHEVならではの魅力

公開 : 2023.02.28 18:30

ジープ・グランドチェロキーに標準ボディ仕様の追加と同時に初のPHEVが加わりました。都心を走らせ、どの様なクルマかを探ります。

もくじ

従来のPHEV「4xe」と異なる
都心や郊外でも引き立つ魅力
眼を見張る内装のクオリティ

従来のPHEV「4xe」と異なる

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ジープのフラッグシップモデルであるグランドチェロキーに標準ボディ仕様が追加されるとともに、同モデルでは初となるプラグインハイブリッドが設定された。

すでに日本で発売されている7人乗り仕様のグランドチェロキー Lに対して、5人乗りとなる標準ボディ仕様は全長で約300mm、ホイールベースで125mm短縮し、市街地での取り回し性の良さが確保されたが、それとともに注目されるのが4xeと呼ばれるプラグインハイブリッドの導入だ。

272psと400Nm/40.8kg-mを生み出す2.0L直列4気筒ターボエンジン自体はガソリン車と共通だが、4xeはここに63ps/54Nm/5.5k-mのスターター・ジェネレーターと145ps/255Nmの駆動用モーターを搭載。総電力量14.87kWhのリチウムイオン・バッテリーと組み合わせることで、WLTCモードで53kmのEV走行が可能なプラグインハイブリッドとされた。

駆動用モーターはエンジンと8段オートマティック・トランスミッションの間にレイアウト。さらにエンジンと駆動用モーターの間にクラッチを配置したパラレル・ハイブリッド方式を採用しており、2速トランスファーを含むクォドラトラックII 4×4システムを介して4輪を駆動する。

エンジンで前輪を、モーターで後輪を駆動するレネゲード4xeとは、したがってまったく別物のドライブトレインである。

標準ボディ仕様のグランドチェロキーはリミテッドとサミット・リザーブの2グレード構成。このうちガソリン車はリミテッドのみの設定となるが、4xeにはリミテッドにくわえてエアサスペンションや上質なインテリアなどを備えたサミット・リザーブが用意される。

価格はリミテッド2.0L(ガソリン)の830万円からサミット・リザーブ 2.0L 4xe(プラグインハイブリッド)の1185万円まで。

このうち、今回はプラグインハイブリッド車のサミット・リザーブ2.0L 4xeに試乗した。

ジープ新型グランドチェロキー 公式サイトでみる

記事に関わった人々

  • 執筆

    大谷達也

    Tatsuya Otani

    1961年生まれ。大学で工学を学んだのち、順調に電機メーカーの研究所に勤務するも、明確に説明できない理由により、某月刊自動車雑誌の編集部員へと転身。そこで20年を過ごした後、またもや明確に説明できない理由により退職し、フリーランスとなる。それから早10数年、いまも路頭に迷わずに済んでいるのは、慈悲深い関係者の皆さまの思し召しであると感謝の毎日を過ごしている。
  • 撮影

    神村聖

    Satoshi Kamimura

    1967年生まれ。大阪写真専門学校卒業後、都内のスタジオや個人写真事務所のアシスタントを経て、1994年に独立してフリーランスに。以後、自動車専門誌を中心に活躍中。走るのが大好きで、愛車はトヨタMR2(SW20)/スバル・レヴォーグ2.0GT。趣味はスノーボードと全国のお城を巡る旅をしている。

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