静寂で見えてくるもの ジープ・グランドチェロキー4xe PHEVならではの魅力

公開 : 2023.02.28 18:30

都心や郊外でも引き立つ魅力

ダッシュボード上のスタート・ストップ・ボタンを押してシステムを立ち上げる。

バッテリーが十分に充電されている状態ではEV走行が優先されるのは、プラグインハイブリッドの定石どおり。したがってエンジンが始動することはなく、グランドチェロキーはスルスルと滑らかに走り始めた。

今回は週末の東京・大手町を起点に取材をおこなった。普段は人通りが絶えないビジネス街も、朝早かったせいもあって閑散としている。そのなかを、グランドチェロキー 4xeで音もなく走り過ぎて行くと、ステアリングを握る私の心まですっと澄んでいくような印象を覚える。

きっと、忙しい毎日を過ごすビジネスマンも、喧騒のなかに生まれた静謐なキャビンに身を置くことで、心身をリフレッシュできたりリラックスすることができるのではないか。

今回は荷室も余裕があるため、筆者の趣味の自転車を積んで郊外に出かけてみた。

もちろん、こうした静粛性が生きるのは都会だけではない。むしろ、グランドチェロキーのもう1つの生まれ故郷であるアウトドアでこそ、その魅力が際立つのではないか。

大自然のなかを、エンジンをかけずにモーターの力で走れば、窓の外でさえずる小鳥の声さえ聞こえてくるような気がする。これこそ、グランドチェロキー4xeにもっとも相応しい使い方といえるだろう。

いっぽう、都内で走らせたグランドチェロキー 4xeも、なかなか魅力的だった。

ジープ新型グランドチェロキー 公式サイトでみる

記事に関わった人々

  • 執筆

    大谷達也

    Tatsuya Otani

    1961年生まれ。大学で工学を学んだのち、順調に電機メーカーの研究所に勤務するも、明確に説明できない理由により、某月刊自動車雑誌の編集部員へと転身。そこで20年を過ごした後、またもや明確に説明できない理由により退職し、フリーランスとなる。それから早10数年、いまも路頭に迷わずに済んでいるのは、慈悲深い関係者の皆さまの思し召しであると感謝の毎日を過ごしている。
  • 撮影

    神村聖

    Satoshi Kamimura

    1967年生まれ。大阪写真専門学校卒業後、都内のスタジオや個人写真事務所のアシスタントを経て、1994年に独立してフリーランスに。以後、自動車専門誌を中心に活躍中。走るのが大好きで、愛車はトヨタMR2(SW20)/スバル・レヴォーグ2.0GT。趣味はスノーボードと全国のお城を巡る旅をしている。

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