ジープ・ラングラーにPHEV「4xe」新登場 電動化はエコのためだけじゃなかった!

公開 : 2023.03.20 11:50

ラングラー・アンリミテッド・ルビコン4xeの特徴

卓越した走破性はそのままに、電動化技術がプラスされたラングラー4xe。

その心臓部は通常のラングラーと同じく2Lの直列4気筒ターボエンジンが収まる。出力も272ps/40.8kg-mと同等だ。

そこに2基の電気モーターがプラスされているというのが、ラングラー4xeの大きなアドバンテージとなる。

エンジンにマウントされるP1モーターは、きわめて滑らかにエンジンを始動させることで燃費低減機能を実現しているほか、バッテリーパックに供給するための電気も生み出し、トランスミッション前部には、P2モーター(高電圧モータージェネレーター)を備えている。

エンジンとP2モーターは2つのクラッチで制御される。バイナリークラッチと呼ばれる動力を伝達するスイッチが開いた状態で100%のEV走行モード、閉じるとエンジンとモーターの出力が融合されるといった仕組みとなっている。

総電圧350V、総電力量15.46kWhのリチウムイオンバッテリーによって、満充電時にはおよそ42kmのEV走行も可能となっている。近距離の移動であれば一切エンジンを始動させることなく走行することも可能となっているのである(アクセルペダルの踏み込み度合いなどによってエンジンが始動する場合もあり)

走行モードも前述の「ELECTRIC」モード(EV走行モード)のほか、車両が自動的にモーターとエンジンの作動状況を最適化して走行してくれる「HYBRID」モード、そしてバッテリーの充電レベルを維持しながら走行する「e-SAVE」モードの3つを用意。

e-SAVEモードでは「バッテリー節約」と「バッテリー充電」のいずれかを選択することができるため、夜間などに帰宅する際、事前にモードを選択しておいて自宅近くではEV走行で静かに車庫に入れるといった使い方も可能ととなっているのだ。

ジープ・ラングラー 4xe 公式サイトでみる

記事に関わった人々

  • 執筆

    小鮒康一

    Koichi Kobuna

    1979年生まれ。幼少のころに再放送されていた「西部警察」によってクルマに目覚めるも、学生時代はクルマと無縁の生活を送る。免許取得後にその想いが再燃し、気づけば旧車からEV、軽自動車まで幅広い車種を所有することに。どちらかというとヘンテコなクルマを愛し、最近では格安車を拾ってきてはそれなりに仕上げることに歓びを見出した、尿酸値高い系男子。

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