ジープ・ラングラーにPHEV「4xe」新登場 電動化はエコのためだけじゃなかった!

公開 : 2023.03.20 11:50

電動化によりさらに強化されたオフロード性能

ラングラーの購入を検討しているのであれば、高いオフロード性能も購入検討のひとつの要素となっていることだろうが、プラグインハイブリッド化がなされたからといって、その性能は微塵も失われていない。

ハイブリッドの機能を司るすべての高電圧電子部品はシーリング加工や防水処理がなされており、ラングラー4xeの渡河性能はガソリンモデルと同等の30インチ(約76cm)をキープ。

また、リチウムイオンバッテリーもありがちな床下への配置ではなく、リアシート下部に配置することで、重量配分を最適化することはもとより、外部からの衝撃による損傷リスクの低減も図られている。

そして何よりモーター特有の発進と同時に最大トルクを発生するという特性により、例えば、大きな岩を乗り越えるような場面でも瞬時に強大なトルクを発生させることができるため、エンジン回転数を上げることなく乗り越えることができるほか、急勾配を駆け上がるクライミングや、悪路を低速で進む場面においても威力を発揮してくれるのである。

そう考えるとラングラー4xeは、ただ単に電動化に対応したモデルというだけでなく、電動化によって更なるオフロード性能をも手にした最強のラングラーであるとも言えるのではないだろうか。

なお、ラングラー4xeは声高にプラグインハイブリッドであることを主張することはなく、エンブレムやバッジ、インテリアのステッチにブルーを配する程度に抑えられている点もニクイ演出と言える。

また、通常のガソリンモデルとは異なり、左ハンドルのみのラインナップとなる点も、マニア心をくすぐるポイントと言えるだろう。

ジープ・ラングラー 4xe 公式サイトでみる

記事に関わった人々

  • 執筆

    小鮒康一

    Koichi Kobuna

    1979年生まれ。幼少のころに再放送されていた「西部警察」によってクルマに目覚めるも、学生時代はクルマと無縁の生活を送る。免許取得後にその想いが再燃し、気づけば旧車からEV、軽自動車まで幅広い車種を所有することに。どちらかというとヘンテコなクルマを愛し、最近では格安車を拾ってきてはそれなりに仕上げることに歓びを見出した、尿酸値高い系男子。

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