春風に乗ってアルピナがやって来た! 「桜」に未来を託す、ALPINA SAKURA TOURING 2023

公開 : 2023.04.06 17:00

アルピナが選ばれる理由

植樹を終えた一行は、特別名勝の昇仙峡を抜けるショートツーリングを楽しんだ。

日本一の渓谷美といわれる御岳昇仙峡では、奇岩・奇石を横目に駆け抜ける。

連なるアルピナと渓谷美の組み合わせが絵になるではないか。

SUVモデルのXD3で参加したのは、親子でアルピナを楽しむオーナーだ。

「父がスポーツカー好きで、一度アルピナに乗ってみたかったそうなのです。それまで使っていたBMW X3から乗り換える際に、ドイツのスポーツカーブランドの競合SUVを試乗しましたが、思っていたより遅かった」

「それからアルピナXD3をテストしたのですが、とても速かったのが決定打です。速いのに乗り心地もよくて満足しています」

ゴールとなる甲府・湯村温泉の常磐ホテルには、趣向を凝らした料理が用意されていた。

地物の春野菜を活かしたメニューや、本マグロの平造り、甲州牛の握り寿司に溶岩石焼きが運ばれてくる。

食後はアルピナ・グッズとホテルの宿泊券が当たるイベントで盛り上がり、施設内の日本庭園で本日2度目の記念撮影を行った。

ファイヤーオレンジの外装色が鮮烈なB4グランクーペのオーナーは、アルピナを選んだ理由をこう話していた。

この車両はニコルが別注した日本特別仕様で、それぞれ仕様を変えて4台製作された内の1台。

「(これまでドイツのハイパフォーマンスカーに乗っていて)このB4が初アルピナになります」

「前もってBMWのMと乗り比べたのですが、アルピナは高性能なのにジェントルな仕上がりを感じられて気に入りました。そこはかとなく伝わってくる作り込まれた高級感が堪りません。とても満足していますよ」

参加者たちは一様にアルピナに惚れ込んでいて、クルマを囲んで同じブランドのオーナーならではの話題で盛り上がっていた。

優れたパフォーマンスとハンドリングを備えながら、快適性を高いレベルでまとめあげた至宝の1台。

その真価を存分に楽しめるアルピナ乗りはなんと幸せなのだろう。うらやましい限りだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。
  • 撮影

    山本佳吾

    Keigo Yamamoto

    1975年大阪生まれ。阪神タイガースと鉄道とラリーが大好物。ちょっとだけ長い大学生活を経てフリーターに。日本初開催のWRC観戦をきっかけにカメラマンとなる。ここ数年はERCや欧州の国内選手権にまで手を出してしまい収拾がつかない模様。ラリー取材ついでの海外乗り鉄旅がもっぱらの楽しみ。格安航空券を見つけることが得意だが飛行機は苦手。

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