同じPHEV、異なる仕上がり ジープ・グランドチェロキー4xe/レネゲード4xe 藤島知子が比較試乗

公開 : 2023.06.15 11:55

それぞれ異なるキャラクター

都会でも堂々たる風格を漂わせるグランドチェロキー。今回のサミット・リザーブ4xeは1200万円を超えるハイエンドな仕様とあって、ナッパレザーを張りこんだダッシュボード、木の質感を活かしたオープンポア仕立てのパネルなど、モダンでラグジュアリーな空間が出迎えてくれる。

モーター走行時は遮音の行き届いた車内は驚くほど静かで、どこまでもスムーズで滑らかな走りを披露。狭い道では直線的なフォルムのボディと360°カメラが大きなクルマを扱う不安を払拭してくれる。

追い越し時はエンジンとモーターが連携してパワフルに加速し、タイヤをしっかりと路面に接地させた状態で悠々とした走りで目的地まで誘う。

対して、レネゲードは大らかに構えて直進したかと思うと、カーブではリアモーターのアシストでクイッと向きを変える軽快な身のこなしをみせる。

ゼロエミッションで静かに走れる一方で、ハイブリッド走行にスポーツモードを組み合わせると、エンジン回転の高まりとモーターアシストでクルマと息を合わせて走る楽しみも。

街乗りしやすいサイズ感、快適性とスポーツ性が共存する点では個人、友人とはもちろん、ファミリーユースにも対応する懐の深いモデルとなりそうだ。

ジープのPHEV何がある? 公式サイトをみる

記事に関わった人々

  • 執筆

    藤島知子

    Tomoko Fujishima

    クルマ関連情報を走り好き目線と女性視点を交えながら紹介。テレビ神奈川の新車情報番組「クルマでいこう!」ではお茶の間の幅広い世代に向けて魅力を発信中。2002年よりモータースポーツに参戦、2021年はKYOJO-CUPやスーパー耐久でドライバーとして奮闘。日本自動車ジャーナリスト協会会員。2021-2022日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。
  • 撮影

    神村聖

    Satoshi Kamimura

    1967年生まれ。大阪写真専門学校卒業後、都内のスタジオや個人写真事務所のアシスタントを経て、1994年に独立してフリーランスに。以後、自動車専門誌を中心に活躍中。走るのが大好きで、愛車はトヨタMR2(SW20)/スバル・レヴォーグ2.0GT。趣味はスノーボードと全国のお城を巡る旅をしている。

関連テーマ

おすすめ記事