ラングラーがあれば、何でもできる 都心から悪路へ 奥深さを体験
公開 : 2023.07.07 19:05
洗練された走り、実は意外なほどの都会派の一面も?
ドアを開けると目に入るAピラーの内側のグリップハンドル。そこに手を掛けて乗り込むのが、「高み」にあるラングラーのコクピットにスムーズに乗り込むコツだ。
近年のSUVは背が低くなる傾向にあるが、SUVの原種であるラングラーの方程式は流行り廃りに左右されるようなものではない。ルビコン・トレイルという最も過酷なオフロードを走破するという確たる理由があってこその計算された車高なのである。
だが実際に都市部でラングラー4xeをドライブしてみると、そのコクピットの高さがアーバンドライブを快適なものにしてくれていることに気づかされる。最新のラングラーは後方視界を確保するリアバックアップカメラ等の助けもあるが、ドライバーの実際の視野も広く、取り回しがしやすいのだ。
またいつも最新のラングラーに触れて感心させられるのは、そのドライブフィールが思いのほか繊細であるという点だ。
見た目のタフさとは裏腹の静粛性や乗り心地の良さ、そしてアダプティブクルーズコントロールのような先進安全装備まで、シティクルーザーとして遜色ない仕上がりになっているのだ。
特にスタートボタンを押しても、走りはじめてもなお静寂が続く今回の4xeはさらなる洗練を身に着けたラングラーだった。オフロードの走りが気になった我々は、山間にある河原を目指したのである。