ラングラーがあれば、何でもできる 都心から悪路へ 奥深さを体験

公開 : 2023.07.07 19:05

洗練された走り、実は意外なほどの都会派の一面も?

ドアを開けると目に入るAピラーの内側のグリップハンドル。そこに手を掛けて乗り込むのが、「高み」にあるラングラーのコクピットにスムーズに乗り込むコツだ。

近年のSUVは背が低くなる傾向にあるが、SUVの原種であるラングラーの方程式は流行り廃りに左右されるようなものではない。ルビコン・トレイルという最も過酷なオフロードを走破するという確たる理由があってこその計算された車高なのである。

だが実際に都市部でラングラー4xeをドライブしてみると、そのコクピットの高さがアーバンドライブを快適なものにしてくれていることに気づかされる。最新のラングラーは後方視界を確保するリアバックアップカメラ等の助けもあるが、ドライバーの実際の視野も広く、取り回しがしやすいのだ。

またいつも最新のラングラーに触れて感心させられるのは、そのドライブフィールが思いのほか繊細であるという点だ。

見た目のタフさとは裏腹の静粛性や乗り心地の良さ、そしてアダプティブクルーズコントロールのような先進安全装備まで、シティクルーザーとして遜色ない仕上がりになっているのだ。

特にスタートボタンを押しても、走りはじめてもなお静寂が続く今回の4xeはさらなる洗練を身に着けたラングラーだった。オフロードの走りが気になった我々は、山間にある河原を目指したのである。

ジープ・アンリミテッド・ルビコン 4xe 公式サイトをみる

記事に関わった人々

  • 執筆

    吉田拓生

    Takuo Yoshida

    1972年生まれ。編集部員を経てモータリングライターとして独立。新旧あらゆるクルマの評価が得意。MGBとMGミジェット(レーシング)が趣味車。フィアット・パンダ4x4/メルセデスBクラスがアシグルマ。森に棲み、畑を耕し蜜蜂の世話をし、薪を割るカントリーライフの実践者でもあるため、農道のポルシェ(スバル・サンバー・トラック)を溺愛。
  • 撮影

    神村聖

    Satoshi Kamimura

    1967年生まれ。大阪写真専門学校卒業後、都内のスタジオや個人写真事務所のアシスタントを経て、1994年に独立してフリーランスに。以後、自動車専門誌を中心に活躍中。走るのが大好きで、愛車はトヨタMR2(SW20)/スバル・レヴォーグ2.0GT。趣味はスノーボードと全国のお城を巡る旅をしている。

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