ルノー・メガーヌR.S.ウルティム 技術と心がつまった不世出の1台 最後のチャンス

公開 : 2023.09.29 20:45

世界限定1976台の最終モデル、メガーヌR.S.ウルティム試乗記です。技術と心が詰まったクルマです。

もくじ

ルノースポール最終となる1976台
しっとりした硬さ、動き、熟成の跡
ドライバビリティに込められた「人の手」

ルノースポール最終となる1976台

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市販FF車、ニュル最速! そんなキャッチコピーで一世を風靡したルノー・メガーヌR.S.。

ホットハッチの代表選手もしかし、電動化の波に吞み込まれるようにしてそのモデルライフを終えようとしている。

また1976年に誕生し、F1やスペシャルモデルの世界で有名なルノースポールの名称も、今後はアルピーヌに統一されることが決まっている。

すでにメガーヌR.S.のカタログモデルはその生産を終了しており、ディーラーに在庫があるだけの状態。

現在確実に手に入るのは、世界限定1976台の最終モデル、メガーヌR.S.ウルティムだけとなっている。

ウルティムのベースは硬派なシャシーセッティングである「シャシーカップ」を採用したメガーヌR.S.トロフィーである。

その見た目はボンネットやフロントドア、そしてリアバンパーに貼られたロザンジュ(菱形=ルノーのエンブレム)をモチーフとしたマットな黒いデカールと、フロントバンパーのULTIMEの文字によって識別できる。

また室内にはルノースポールのテストドライバーでありニュルのアタックドライバーとしても有名なロラン・ウルゴンのサイン入りシリアルナンバー入りプレートも掲げられている。

ウルティムのカラーリングは今回の試乗車が纏っていたジョンシリウスメタリック以外に、オランジュ トニックメタリック、ブランナクレメタリック、ノワールエトワールメタリックの全4色が用意されている。

ルノー・メガーヌR.S.ウルティム 公式サイトをみる

記事に関わった人々

  • 執筆

    吉田拓生

    Takuo Yoshida

    1972年生まれ。編集部員を経てモータリングライターとして独立。新旧あらゆるクルマの評価が得意。MGBとMGミジェット(レーシング)が趣味車。フィアット・パンダ4x4/メルセデスBクラスがアシグルマ。森に棲み、畑を耕し蜜蜂の世話をし、薪を割るカントリーライフの実践者でもあるため、農道のポルシェ(スバル・サンバー・トラック)を溺愛。
  • 撮影

    神村聖

    Satoshi Kamimura

    1967年生まれ。大阪写真専門学校卒業後、都内のスタジオや個人写真事務所のアシスタントを経て、1994年に独立してフリーランスに。以後、自動車専門誌を中心に活躍中。走るのが大好きで、愛車はトヨタMR2(SW20)/スバル・レヴォーグ2.0GT。趣味はスノーボードと全国のお城を巡る旅をしている。

ルノー・メガーヌR.S.ウルティムの走りを解説

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