なぜ、楽ナビは累計出荷台数650万台を突破できたのか 25年目の集大成、最新モデルで探る
公開 : 2023.11.30 07:25
パイオニア・カロッツェリアの楽ナビは、これまでに650万台も出荷されています。ジムニー・シエラに搭載した最新モデルの「AVIC-RQ920-DC」に触れて、人気の理由を検証しましょう。
もくじ
ー 25年の歴史で最大の進化 「オンライン化」
ー 使いやすさのDNA 「Doメニュー」に進化
ー 選ばれる理由 ナビ機能のアドバンテージ
ー サウンド・安心 すべてカロッツェリアで
25年の歴史で最大の進化 「オンライン化」
クルマ好きならば「楽ナビ」の名前を一度は耳にしたことがあるはず。カーナビブランドとしてはもっともポピュラーと言っていい楽ナビが誕生したのは1998年のことで、今年は25周年! 累計出荷台数は650万台を超えるという。
楽ナビが生まれた当時のカーナビは兄貴分となるサイバーナビ(前年の1997年に誕生)を含め、ほとんどのモデルが競って多機能化を追求していた。だが一方で操作が複雑になり使いにくいという声が挙がることも。そこで新スタイルのカーナビとして「楽に使えること(=操作性が簡単)」、「楽に買えること(=低価格)」というコンセプトを前面に打ち出した「楽ナビ」が誕生したのだ。
今回は最新・最上級モデルとなる9型HDディスプレイ搭載「AVIC-RQ920-DC」のレビューを通じて、なぜ25年にも渡り多くの人々から支持され続けているのか、その魅力を探っていきたい。
最新型となる楽ナビのいちばんの特徴となるのは“オンライン化”だ。以前から楽ナビは通信モジュールやスマホを介して外部から情報を取得する通信機能を備えていたのだが、このモデルからはネットワークスティックを標準装備している(型番の末尾が-DCのモデル/3年間通信料無料)。
これは楽ナビ25年の歴史の中でも大きな進化といえるだろう。車内と車外が常時つながることで今まで以上の利便性が生まれる。
楽ナビと接続された専用通信モジュールのネットワークスティックが常にネットワークとつながり、最新の情報を取得できるのだ。
地図更新はもう悩まない!
これに合わせて楽ナビの各種機能もオンライン利用を前提としたものに改められ、さまざまな場面での使い勝手を向上させている。さりげなくカーナビとしての能力が一段底上げされているのだ。
例えば、据え置きタイプであるAV一体型カーナビの弱点は「地図が古くなってしまうこと」で、つねに新しい地図が使えるからスマホアプリを利用しているという人も多いだろう。だが、楽ナビは通信機能を活用した自動地図更新に対応!
最新データの確認からダウンロード・更新までを自動で行ってくれるので、一度でもカーナビの更新をしたことがある人ならその便利さを想像できるだろう。
更新操作は実にシンプルで、画面上に「新しいデータがあります。バージョンアップを行いますか?」とアナウンスが表示されたら、「はい」という項目にタッチすればあとは自動的にデータの書き換えが行われる。
愛車がWi-Fiスポットになる時代
また、最近は自宅でも仕事場でもWi-Fiを使える環境が当たり前になりつつあるが、これをクルマでも実現できる車載Wi-Fiスポット機能まで搭載。車内Wi-Fiスポット機能については追加で「docomo in Car Connect」への申し込みが必要だが、定額(年額1万3200円/税込)で使い放題という魅力的なプランとなっている。
スマホ、タブレット、ノートパソコン、通信機能付きゲーム機など車内に持ち込んだネットワーク機器を最大5台まで同時接続できるので、クルマを仕事に使っていたり、家族や友人とのドライブが多い人ならば存分に活用ができるだろう。
カーナビの新たなページを切り拓くこと、これも楽ナビの大きな魅力の1つなのだ。それでは、楽ナビの最大の特徴とはなんだろう。