歩みはじめたアルファ ロメオ電動化 トナーレ プラグインハイブリッドQ4 飯田裕子/井出有治が試乗

公開 : 2023.11.29 11:30

対談:飯田裕子×井出有治 特徴は「幅」

箱根ターンパイクでトナーレ プラグインハイブリッドQ4を堪能した2人。アルファ ロメオらしい走りの楽しさに関しては想像以上だったようだ。

飯田裕子(以下飯田):
今回箱根で試乗できることになったトナーレ プラグインハイブリッドQ4。気になっていたポイントは「ハイブリッドでもちゃんとアルファ ロメオなの?」という一点でした。

井出有治(以下井出):
でもやっぱり、走りはアルファ ロメオでしたね!

見た目はそれなりにボリュームがあるけれど、ヒラッヒラッと軽快に走ってくれる。

飯田:
ホントにそう! あと今回あらためて、色々な角度から眺めてみて、スタイリングの上でも完璧にアルファ ロメオしてる! っていうことにも感心させられました。試乗車のモントリオールグリーンという色もすぐアルファだ! ってわかるし、フロントの精悍な表情でも一目でアルファってわかる。

走りやデザイン以外の部分で井出さんが気になったところはあった?

井出:
実は今回、走りとともに「家族で乗ったらどうなのかな?」という部分も気になっていたんです。

それでリアシートをチェックしていたら、思ったよりも広々としている。チャイルドシートも余裕で装着できるし、僕が座っても足先を前席の下に入れられるからゆったりと座れます。

飯田:
私もリアシート、いいなと思いました。座面と背面とも見た目はフラットなのに、座ってみると少し沈み込むようにして身体をホールドしてくれる。

あと座面の長さはちゃんと確保されているけれど、角の部分を斜めにカットすることで乗降性を高めている点も配慮があってさすがだと感じましたね。

井出:
あとはファミリーカーとして考えたときにはプラグインハイブリッドの部分に興味があります。普段使いならEV走行だけでこなせそうだし、でも遠出した時にエンジンがバックアップしてくれる安心感がありがたい。センターモニターでプラグインハイブリッドがどうやって機能しているか、視覚的に理解できたのもよかった。

飯田:
遠出といえば、標準装備されているADAS(先進運転支援システム)もちゃんと作りこまれていた印象。ステアリングスポーク上のスイッチも扱いやすいし、加速や減速、レーンセンタリングアシストの制御も丁寧でしたね。

井出:
渋滞したときとか、ストップ&ゴー機能付きのADASは助かりますね。これからクルマを買うなら、ADASの扱いやすさは絶対チェックしたいポイントです。

飯田:
トナーレ プラグインハイブリッドQ4は欲しいと思う装備がほぼほぼ標準で備わっているし、プラグインハイブリッドという部分でもEV走行の航続距離がちゃんと確保されている。電気自動車に興味がある人にとっての現実的な選択肢としてお勧めしたい1台ですね。

井出:
僕もそう思います!

ドライブしても楽しいし、静かで効率よく走るファミリーカーとしての顔もある。

飯田:
アルファ ロメオの伝統を感じさせるスポーツカー的な走りからEVとしての普段使いまで性能的な幅がある。

それこそトナーレ プラグインハイブリッドQ4というクルマの特徴だと思います。

記事に関わった人々

  • 語り手

    飯田裕子

    Yuko Iida

    免許を取るまではクルマにまったく興味がなかった女子だったが、山に囲まれた実家の近くは折しも峠ブーム。ドライビングやスポーツカーへの興味を抱くようになる。自動車メーカーでOLをしながら弟(飯田章)とレース活動をスタート。退職後「クルマ×人(中心)×生活」をテーマとするジャーナリストに。現在の愛車はポルシェボクスター(981)
  • 執筆

    吉田拓生

    Takuo Yoshida

    1972年生まれ。編集部員を経てモータリングライターとして独立。新旧あらゆるクルマの評価が得意。MGBとMGミジェット(レーシング)が趣味車。フィアット・パンダ4x4/メルセデスBクラスがアシグルマ。森に棲み、畑を耕し蜜蜂の世話をし、薪を割るカントリーライフの実践者でもあるため、農道のポルシェ(スバル・サンバー・トラック)を溺愛。

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