ジープのフラッグシップ「グランドチェロキー」 実はお値打ちと言えるワケ

公開 : 2023.12.06 14:10

ユーザーニーズに合わせて選べるショートボディとロングボディ

グランドチェロキーには2列シートと3列シート、2つのシートパターンを持つモデルが設定されているが、シートレイアウトに合わせてショートボディとロングボディを用意していることもグランドチェロキーの特筆すべきポイントの1つ。

ショートボディは全長が4900mmでホイールベースが2965mm、ロングボディは全長が5200mmでホイールベースが3090mmとしっかり差別化がなされており、3列目シートもエマージェンシー用に申し訳程度に備わっているものではなく、しっかり大人が座れるものとなっているのも嬉しいところ。

そして搭載されるパワートレインもキャラクターに合わせて変えられており、軽快な印象のショートボディには2Lターボエンジンが、ゆったりとした余裕を感じさせるロングボディには3.6L V6のNAエンジンが搭載され、異なる世界観が演出されているのもニクイポイントだ。

2t超のボディに3.6L V6はまだしも2Lターボエンジンでは物足りないと考える人もいるかもしれないが、実は3000rpmという低めの回転数でV6を上回る400Nmという最大トルクを発生するターボエンジンは十分な動力性能を持ち合わせており、「Sport」モードを選択すれば、ワインディングなどでもキビキビとした走りを楽しめるほどのパフォーマンスを有している。

そしてどちらのエンジンも輸入車でありながらレギュラーガソリン仕様となっている点も、ガソリン高騰が続く昨今には見逃せない点となっている。

ジープ・グランドチェロキー 公式サイトをみる

記事に関わった人々

  • 執筆

    小鮒康一

    Koichi Kobuna

    1979年生まれ。幼少のころに再放送されていた「西部警察」によってクルマに目覚めるも、学生時代はクルマと無縁の生活を送る。免許取得後にその想いが再燃し、気づけば旧車からEV、軽自動車まで幅広い車種を所有することに。どちらかというとヘンテコなクルマを愛し、最近では格安車を拾ってきてはそれなりに仕上げることに歓びを見出した、尿酸値高い系男子。
  • 撮影

    神村聖

    Satoshi Kamimura

    1967年生まれ。大阪写真専門学校卒業後、都内のスタジオや個人写真事務所のアシスタントを経て、1994年に独立してフリーランスに。以後、自動車専門誌を中心に活躍中。走るのが大好きで、愛車はトヨタMR2(SW20)/スバル・レヴォーグ2.0GT。趣味はスノーボードと全国のお城を巡る旅をしている。

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