実用的でワクワクできる 新型でも「カングー」らしいキャラクターは健在
公開 : 2023.12.15 18:25
発見、ちりばめられたカングーらしさ
今回カングーをまる一日試乗できると決まったとき、いつもとは違う楽しみ方をしたいと思った。
山道を走るでもなく、遠出をするわけでもないカングーとの過ごし方。野点コーヒーのセットを積み込みつつ、試乗をしながらアクアラインを渡ってみることにした。
今回の試乗車はブルーソーダライトMという青で塗られたカングー・インテンス。エンジンは1.3Lのガソリン・ターボだった。
直線的になったボディは以前よりも若干大柄に見えるが、取り回しやすいサイズ感であることに変わりはなさそう。
先代の室内はボディ以上に丸っこい造形が目立っていたが、新型のそれはボディと同じく直線的で高級感に溢れていた。
ステアリングや物理スイッチ等は上位モデルのアルカナと共通のパーツも散見される。
また合皮とファブリックでトリムされたフロントのシートは着座位置こそ高めだがサイドのサポートが張り出しておりスポーティな印象。
だが細かく見ていくとカングーらしさが数多くちりばめられていることも分かった。
ダッシュパネルの真上のオーバーヘッドコンソールや、後席を見渡すためのチャイルドミラー、そして3座が独立したリアシートもカングーの伝統だ。
また凹みや出っ張りのないラゲッジスペースは何より実用性に重きを置く商用車由来の長所といえる。