ヴォール05
公開 : 2015.08.10 23:40 更新 : 2017.05.29 18:28
聞き慣れない名前のクルマを生み出したのは、メキシコのスタート・アップ企業。一言、凄まじいクルマである。
■どんなクルマ?
ここ英国では、サーキット専用車をつくるメーカーは決して少なくはないが、なかでもヴォール05は新規参入の部類に入る。
決して好ましい営業利益をあげられなかった数年前から一転、新たなモデルとして登場したこのクルマはエレメンタルRP1やロータス3イレブンがライバルとなる。
ラディカルRXC500やアップデートされたばかりのBACモノも同じといえば同じテリトリーにある。
もちろんKTM Xボウだってかなり頑張ってはいるが、ゼノスE10やアリエル・アトム、さらにはケータハム・セブンの方が魅力的な価格帯に属しているのが現状だ。
いずれにしてもこれらは、未知のスピードやグリップを試すための、きわめて刺激的な、そして度胸が試されるクルマであることは今更いうまでもない。
あえてこのグループをランク分けするのであれば、ヴォールはちょうど中間に属する。カーボンファイバー製のタブもなければ、狂気じみたマルチ・シリンダー・エンジンももたないからだ。