ドライバーズカー選手権2015 / ランボルギーニ・アヴェンタドールSV vs ポルシェ・ケイマンGT4
公開 : 2015.11.26 23:50 更新 : 2017.05.29 19:30
V12のイタリアン・スーパーカーと、ミド・ポルシェの傑作を比べてみるのは、悪いことではない。
筆者が担当するこのページでは、先に結果から申しあげたいと思う。ランボルギーニ・アヴェンタドールSVが5位。ポルシェ・ケイマンGT4が4位だ。
アヴェンタドールSVは、有無をいわさぬアピアランスと、並外れたV12エンジン、あっさりと向きを変えてしまうハンドリングが賞賛の対象となっている。
特に外観は、誰が見ても ‘なんだかやばそう……’ と思うに違いない。近くで見ずとも空に突きあげるかのごとくそびえ立ったリア・ウイングをはじめ、基準車よりもさらに特別なものになっていることがわかる。
対するケイマンGT4はAUTOCARのロード・テストでも5つ星を獲得している。絶対にミスをおかさない計算機のような正確性とバランスの良さを考えると、ミドル級の傑作ともいうことができ、トップ3に食い込んでもおかしくないほどだった。
しかしケイマンGT4は、911 GT3 RSの11ポイントに対して13ポイントだった。
かくも優秀なアヴェンタドールSVとケイマンGT4のあいだに ‘格差’ が生じたのは、価格との兼ね合いが理由である。
GT4は、1,200万円を超えると聞いても、“そのとおりだな” と納得できるだけの実力がある。